ETERNAL CANDLELIGHT
〜永遠に奇蹟の雪のふる〜

 

 

 

 

 

  パーティは9時からだ。
 少年は腕時計を確かめる。
 今はまだ5時。
 早めの待ち合わせは、デートの為の時間だ。
 近くのカフェでお茶をした後、クリスマスプレゼントを買いに、浮かれている街へと繰り出す約束だった。
 今年のプレゼントはもう決めてある。
 買うのはこれからだが、なにが良い?と聞けば、必ず恋人はにっこりと笑い、
「カイルの選んでくれたものなら、なんでも嬉しい。」
といつものように言うに違いない。
 
 雪が、ふわふわと、ひっきりなしに舞い降りてくる。
 いつも待ち合わせには遅れる彼だが・・・今日みたいな日に、遅れるのはもってのほかだ。
 だから、早めに出てきたというのに、待ち合わせ場所の、有名なツリーの下に、彼の恋人はもう来ていた。
 遠目に見てもわかる、淡いピンクのコート。衿と手首のところに、同じ色のファーが施してあって、それはとても彼女に似合う。
 彼女は嬉しそうに、煌びやかに飾り付けられたツリーを下から眺めている。
 
「ごめんごめん、リアラ!」
 走りながら名前を呼ぶ少年に、振り返ると、少女は眉を心配そうに下げる。
「走ったら、危ないわ!カイル。ゆっくり来て?」
 言われ、彼はその足を歩きに変える。心なしか、早足ではあるが。

「待った?」
「全然。だってまだ待ち合わせ時間前よ?」
 傍に行くと、彼女はにっこりと笑った。
「だって、リアラは早く来てたじゃないか。」
「わたしは、ツリーが見たかったんだもの。今年も綺麗ね。」
「うん・・・。」
 この街の、象徴になっているタワーの下に飾りつけられる、巨大ツリーは、毎年テレビで世界中に放映されるほどだ。
 彼はそれを見上げ、美しく彩られたこの木の下で彼女と出会った日の事を思い出す。
 あの日から調度、1年がたった。
 また一緒に、ツリーを見あげられる事を、嬉しく思う。
「ねえ、リアラ、クリスマスプレゼントなんだけど・・・。」
 どこか暖かいところへ、移動しようとふたりが歩きだす。
 彼が彼女へと選んできたのは、今年流行のジュエリーブランドの、オープンハートのネックレスだ。
 小ぶりだが、小さなダイヤが入っていて、その可愛らしいデザインが1番人気なのだと、店員さんのお薦めだ。彼女になら、きっと似合う。
 それだと言った時、彼女はどんな風に笑うだろうか。そう思っていた彼の耳に、嬉しそうな声が響く。
「今年はね!決めてあるの!」
「へえ、そう・・・・・え!?決めて!?」
 てっきり、任せてくれると思っていたので、彼は心底驚く。
 それはなんだろう。
 この笑顔を曇らせたくないが・・・自分には買えないようなものだったら、どうしよう。
「うん。」
 にっこり笑い、彼女は彼の腕にしがみつく。
「ねえ、カイルのお家で、子猫が生まれたでしょう?」
「うん。」
 彼が小さい頃から家にいる飼い猫が、今年、4匹の子猫を生んだ。いまや子猫達はやんちゃな盛りで、家中をひっくり返しては、毎日を賑やかにしてくれている。
「ひとり、私に頂戴?」
「子猫を?」
「うん・・・。ダメかしら?」
「そんな事ないけど・・・。」
 彼の家には、それ以外にも猫も、犬もいる。生まれた子猫は、貰い手募集中だ。
「いいよ。男と女、どっちが良い?」
 どこかに貰われるなら、断然、リアラが良い。自分も会いにいけるし、なにより彼女なら、可愛がってくれるに決まっている。
 そう思って、彼は言った。
「男の子。」
「わかった!」
 大きく頷くと、彼女は嬉しそうに、はにかむようにして、笑う。
「じゃあ、今度は私の番ね?わたし、カイルへのプレゼント自信あるんだ〜。」
「え?なになに?」
「見るまでは内緒v行きましょ!」
 あたりまえの様に手を繋ぎ、ふたりは大通りから抜けていく。
 そのどこもここもが飾り付けられ、1年に1度のこの日を、待ち焦がれていたと訴えている。
 煌びやかなツリーが飾られたショーウィンドウの灯りは、雪の街を暖かく照らす。
 予定したものと違ったプレゼントになったけど、まあ、いいか、と彼は思う。
 実は、兄に頼んで、今年はピンクのシャンパンを用意して貰っている。
 ピンクのものは、彼女を連想させるから。
 まだ、自分達には、お酒は早いけど。
 きっと、今日は特別ね、と目をいたずらっぽく輝かせて、彼女は言うだろう。
 彼は彼女の、喜ぶ顔を思い浮かべる。
 それだけで、心の中に、ぽっと蝋燭の火が灯ったように、ほんのりと暖かくなった。

 

 

 


  今は4時だ。
 自宅のソファーで時計を見上げ、彼女は時刻を確認する。
 パーティは9時。まだ、5時間もある。
 指の先を、パールの入ったさんご色に染めながら、彼女はこれからの手順を考える。
 皆で過ごすパーティは今年で2年目だ。
 去年は、男友達の弟が−彼女自身も友達でもある−、飛び入りで女の子を拾ってきた。
 有名なツリーの下で会ったというふたりは、その後、すぐにつきあいだした。
 今年は、彼女は彼の正式な恋人としてパーティに参加する。
 
  料理上手な彼女は、パーティの料理を全て任せられていた。
 ひとりでは大変だろうから、手伝うわ、と言ったのを笑顔で軽く断り、用意を始めたのは昨日からだ。
 彼女はこの季節が事のほか好きだった。
 誰もが好きな季節に違いないが、毎日、はしゃいでいるような街並みは、そこに身を置いているだけで、楽しい気分になる。
 そのパーティの料理を、ひとりその先の楽しみに心躍らせて用意するのは、喜びであっても苦ではありえない。
 恋人といるそれぞれの時間を、削らせてまで手伝って貰うなんて、とんでもない事だ。
 この季節は大好きだが、終わってしまうのも、あっという間なのだ。今年の後悔がないように、全員が思いっきり楽しむ。これこそがクリスマスというものではないか。
 沢山の魚介類を盛り込んだオードブルも、皆に好評のポテトのピザも、メインの七面鳥も、すでに出来上がっている。
 我ながら、美味しいこと間違いなしの出来だ、と確信している。


  パーティに着ていく服も、今年は新調した。
 今までになく・・・女の子らしい、白いワンピースだ。
 膝上のスカートにブーツを履き、アクセサリーも今年はつけよう。
 いつも結わいつけているだけの、赤い髪は、カーラーを使って華やかに巻こう。
 彼女の男友達が、パーティの始まる1時間前に、料理を運ぶのと一緒に迎えに来てくれる事になっている。
 それまで、なにをしていようか。
 もう、シャワーも浴びてしまったし・・・。
 そう思っているところに、アパートに備え付けられている、壊れかけのチャイムの音が響いた。

 「誰?」
 まさかこんな日に、セールスでもないでしょうに。
 そう思い、そっとドアから様子を伺えば。
「俺。」
 それは、聞き覚えのある声。
「どうしたのさ?」
 彼女はドアを開け、彼を招き入れる。
 迎えにきたには早すぎる。
「いや〜、寒むかった!凍え死ぬかと思ったぜ!お〜あったけ〜。」
 彼は、我が物顔でどかどかと部屋の奥へと向かい、ヒーターの温風に手をかざした。
「どうしたのさ?本当に。まだ早いだろう?・・・コーヒーでも飲むかい?」
「お!サンキュー!・・・いや〜・・・。」
 彼は言い、コートを脱ぎながらソファーへと座る。
 そして、キッチンに立つ彼女を振り返った。
「カイルのやつもジューダスのやつも、出かけただろ?俺ひとり、9時まで暇でよ〜。けど、この雪の中、あんま出歩きたくねぇし。だから、ほら。」
 彼は、一気にそこまで言うと、バッグに中からDVDを一枚、取り出した。
「ロード・オブ・ザ・リング。お前、3は観てないって言ってただろう?俺もまだだから、一緒に観ようと思ってよ。借りてきたぜ!」
 彼女は目を丸くし、笑いながら、暖かいコーヒーを彼に渡す。
「そんなことで、この雪の中をわざわざ?バッカだね〜。」
「別に良いだろ、お前だって出かける相手がいるじゃなし。暇だろうからつきあってやろうっていう俺の優しい心遣いだ。感謝しろよな。」
「はいはい。」
 くすくすと笑いながら、彼女は彼の隣に座る。
 自分の分のコーヒーを持って。
「じゃ、DVDつけるぞ。」
 まるで自分の物のように、彼はすばやくDVDをセットすると、リモコンを手に取った。
 ・・・・昨日のうちに思いつき、本当は1と2を徹夜で観た事は・・・彼女には内緒だ。

 

 

 

 


 
 
  暖かいココアが飲みたい。
 待ち合わせのジュエリーショップのショーウィンドウの前で彼女は、思った。
 モカでも良いな。とにかく、暖かくって、チョコレートの味がするものが良い。
 ポケットの中の、一枚のチケットを折れないようにそっと握り、白い息を吐く。
 公演は、6時からだ。今はまだ4時30分。
 合流したら、冷えた体を温めるお茶を飲む位の時間は、十分にある。
 今年のイブには、ミュージカルも良いわね。
 そう半年も前にこぼした言葉を、彼女の恋人は覚えていた。
 チケットは、超ロングランで、世界中で公演され、しかもその歌姫を世界でも有名にしたほどの名作のものだ。にも関わらず、彼女はまだ公演をみた事がなかった。去年、映画化されたものは、見た。美しく可憐なプリマに、少なからず、嫉妬心すら抱いたものだ。
 ああいう、華奢で天使のような人が、彼女の恋人の傍らには、似合う。

 「さむ〜い・・・。」
 はあ、と吐き出す息は、まるでコットンキャンディーのようだ。
 夕暮れ時の空気の中、くっきりと白く浮かび上がり、まるで固体にでも変化しそうなほどで、彼女はその考えに、ひとり笑みをこぼした。
 街を見渡せば、誰も彼もが笑みを浮かべている。
 彼女がひとりきりで笑っていても、気に留めるものなどひとりもいない。
 今日は、誰の上にも幸福が降ってきていると、無条件に信じて疑っていないからだろう。

  ポケットから手を出し、手袋をしていても凍える手先を目の前で擦る。
 そうしながら、ふと右手の方に目をやる。
 青信号を横断しながら、待ち人が急ぎ足で、近づいてくるところだった。

 「・・・この、バカ!」
 開口一番、彼が怒鳴った。
「遅れるから、どこかで待っていろと、メールしただろう!」
 怒っている。
 その顔を確認しながら、彼女はふふっ、と笑う。
 彼の怒っている顔も、大好きだ。
「何を笑っている!」
「だって〜。」
「なにが、だってなんだ!?」
「あんたが雪の中、歩いて来るのを見たかったんだもん。」
 彼はいつも、黒い服を好んで着ている。
 この真っ白に化粧された街の中、きっとそれは美しく映えるだろう。
 彼の黒髪と、彼のアメシストの瞳を引き立たせ、まるで一枚の絵のように、見えるだろう。
 彼女がそういうと、彼は反論できなくなったようにして、黙った。
 彼女の言葉は、いつでも甘く、いつまでも不機嫌でいるのを、つまらなくさせる。
 彼は溜息をついた。
「・・・・・どこかで、暖まるぞ。」
「うん。」
 にっこり笑い、手袋を外して、左手を差し出す。
 手を握るのに、手袋をしていたらもったいない。
 同じように右手の手袋をはずし、その手を手を取ると、彼はぎょっとして、彼女を見下ろした。
「冷たいじゃないか!」
「うん・・・。手袋してても冷えちゃった。」
「・・・・・・・。」
「・・・ジューダス?」
 立ち止まったまま、自分を見下ろす恋人を、彼女は不思議そうに見上げる。
 彼は、彼女の左手を自分の両手で、包み込む。
 まるで手の中に、小鳥でもいるかのように、ふんわりと優しく。
 そして、はぁ、と自分の息を吹きかける。
「・・・遅れて悪かった・・・。」
 小さな彼女の左の手を、両手で摩りながら、彼は言った。
「ううん。」
 ふるふると首を振って、彼女は答えた。
「それは、全然、良いの。・・・ごめんなさい。言いつけどうりにしなくって。」

 

 

 

  9時。
 それぞれがそれぞれの思い人との大切な一時を過ごした後、彼らは集まった。

  場所は兄弟の家だ。
 両親は揃って、クリスマスバカンスに出かけている。毎年家族揃って、旅行へと行くのが習慣だったが、兄弟がティーンエイジャーを迎えた頃から、それは両親だけの習慣になった。
 この家には、兄弟の他に、子猫と数匹の猫と数匹の犬。それから母の歳の離れた弟がいる。
 彼らは留守を預かりながら、毎年友人を招いては、皆で楽しい一夜を過ごす。

  今年は、去年と同じメンバーだった。
 弟と叔父の、それぞれの恋人。兄と、その仲の良い女友達。
 彼らはいつも一緒にいる。
 まるで生まれた時から一緒に過ごしてきたかのように、気の置けない関係を築き上げてこられた。
 彼ら自身、それは、世界の果てに落ちたひとつの奇跡のように、感じられることがある。
 なにをしていても、相手を信じられる、そんな人が、ここに6人も集うなんて。


 「わあ、綺麗!」
 ピンクのシャンパンを見て、弟の恋人が歓声をあげる。
 弟の方は、白い子猫の首に、ピンクのリボンを結び付けている最中だ。


 「今度は、映画館に観にいこうぜ。」
 「いいね〜。あたし、アクションものが良いな。」
 「お〜、いいねぇ!お前、好きなアクターとかいたっけ?」
 「アクトレスなら。彼女はかっこ良いよ。あんな女性になるのが憧れなんだ。」
 「げ。お前、それ以上、強くなる必要ねぇだろ!男並のくせに!」
 「・・・なんか、言ったかい?」

 
 「新しくできた、チョコレート屋を知ってるか?今、話題なんだが。」
 「知ってる!なんかひとつぶが、宝石みたいに綺麗なのよね〜。」
 「今度、買ってこよう。」
 「え〜?待ってるのは、嫌よ。どうせなら、一緒に行きましょ♪」

 
  もう子供ではないけれど。
 ツリーの下には、お互いが用意しあったプレゼント。
 暖炉の傍には、クッキーとミルク。
 彼らは、それぞれのグラスを掲げた。

 「乾杯!」

 

 「今年も楽しかったな。」

 「来年も、楽しい1年にしような。」

 「また、来年も同じメンバーでクリスマスを過ごせることを。」

 「ずっと一緒にいられることを。」

 
 
 
 「ずっとずっと永遠に、一緒にいられる事を。」

 


  たとえ、生まれ変わっても。

 

 


  また、めぐりあえる事を。

 

 


  ・・・・・・・願って。

 

 

 

 

 

 

 

 ここで始まるChristmas
 つめたい夜空に あたたかな灯りが・・・
 手と手 つないで歩く Wonderland
 この fantasy 待ち焦がれた
 

 愛する人が 出会うとき
 やさしい歌声 この街中を つつみこむ

 Welcome to Christmas
 すてきな夢 わかちあって 喜びを 幸せあふれ
 Welcome to Christmas
 星かがやき ふりそそぐ愛の奇蹟を 世界中に
 Welcome to Christmas

 

 

 

 

 

 

 「お〜!このチキン、美味そう!!!」
「ホントに美味しそうv流石はナナリーね!!」
「そうかい?あたしも我ながら、上手く焼けたとは思ってるけどね。」

  宿を借りての、一時。
 全員で、男達の相部屋に集う。


  料理は全て、材料を買ってきて持ち込み、宿の厨房を借りて、ナナリーが用意した。
 この季節の客には、特別なのか、もともとそういう人柄なのか、宿の主人は気前良く、承諾してくれた。
 ついでに、と安物だが、綺麗な色のシャンパンをサービスまでしてくれた。

 そのコルクの栓を抜きながら、カイルが叫ぶ。
「先に食べないでよ、ロニ!!全員で乾杯してからだからね!」
「ば〜か!お前じゃあるまいし、そんな事しないっての!つうか、お前、まだ空けられないの?貸せ、俺がやる!」
「あ〜もう、良いよ!オレがやるんだから!」
「うるさい!どっちでも良いから、早くしろ!」
「そういう時には〜私の開発したコルク栓抜き、名づけて、『ハッピーハッピークラッカー』ちゃんを〜。」
「ちょっと待って、ハロルド。クラッカーって・・・。」
「初めから、爆発させる気、満々!?」

 騒ぎながらも、それでも栓を抜き、それぞれのグラスを、そのピンクの泡立つ液体で満たす。


 「でも、ちょっ〜と、その前に聞いて良い?」
「なんだよ?ハロルド。」
 すでに銘々がグラスを持っているというのに、乾杯の音頭に水をさすようなハロルドの発言に、ロニが不満そうな顔をする。
「クリスマスってさ〜、なんのお祭りだか、あんたたち、知ってる?」
「ん?神様の誕生日だろう?」
「そ。そうか〜やっぱり、この時代でもそうなのね〜。」
「?ハロルドの時と違うのか?」
「ううん、一緒よ。千年の長きに渡って、変わらない風習があるなんて、ちょっと面白いかなって。」
「ああ、そういえば、そうだね。」
「でも、神様って、どこの神様?アタモニ神とは違うよね?」
「・・フォルトゥナ神とも違うわよ。」
 当たり前だ、とつっこみたいのを堪える一同。
「もっともっと、歴史の古い神様よ。いくつもの奇跡を起こしたって言われているわ。私の時代では、それをリ・ヴォン教っていう教会が守っていて、人々に普及してて・・・。」
「はいはい、難しい話は後々!」
 語りだすハロルドを、ナナリーが止める。
 このままでは、いつまでたっても乾杯ができやしない。
「そうだね、じゃあ、グラスを持って皆!」
 カイルの号令で、皆がグラスを掲げる。

 「乾杯!!」

 


 「ねえ、ところで、旅先にもサンタクロースってくるのかな〜。」

 「うお!?まさかお前、その歳でサンタ待ってるなんて、事は・・・。」

 「違うよ、オレは旅に出ている子供とか、プレゼントはどうするのかな〜って。」

 「そういう場合は、子供が寝付いた後、枕元に両親が置いておくのだろう。」

 「あ、そっか。でも、それまでばれないようにして、プレゼント持ち歩く親も大変だね〜。」
 
 「どこでもクリスマス商戦、真っ只中だ。現地調達すれば、それほど悩む必要はないと思うが?」

 「・・・ジューダス、なんでも良いけど、さっきから夢がないよ?」

 「ま、いつもの通りだけど♪むしろ、こいつに夢のある発言を期待する方が悪いわ♪」

 「・・・お前はプレゼントはいらないと見えるな・・・。」

 「え〜?そんな事言ってないじゃない!!・・でも、あんた、プレゼントくれる気だったの?」

 「だ・・誰もそんな事は言ってない!」

 「いいからいいから♪照れない照れない♪」


 もしも、この部屋を誰かが覗いたとしても、単にふざけあってる様にしか見えなかっただろう。
 だが、本当に、幸せだ。
 この瞬間を、誰もがそう思う。
 この普通ではありえない方法で、出会うことすら敵わないはずの自分達の、奇跡を。

 

 


 願わくば。

 

 

 永遠に共にあらんことを。

 

 

 生まれ変わっても。

 

 


 一緒に、あらんことを。

 

 


 こころより、願う。

 

 

 

 

 

 

 


 Siver bells 美しくひびき
 めぐる想い出 なつかしいあの頃
 Celebrate たいせつな友情を
 かわしあおう いつまでも
 
 愛する人が 出会うとき
 やさしい歌声 この街中を つつみこむ

 Welcome to Christmas
 こころ弾む
 分かち合おう 喜びを
 幸せあふれ
 Welcome to Christmas
 星かがやき ふりそそぐ愛の奇蹟を 世界中に
Welcome to Christmas
 

 
 Welcome to Christmas
Our favorite time of year
Finally We're gathering
In the joy it brings
We're so happy that's it's here


Welcome to Christmas
The star that shines so bright
Brings a season of miracles for all the world
Welcome to Christmas
Welcome to Christmas!

 

 

 

 


 


とりあえず、短いものを目指しましたが・・・正直あぶなかった;;
裏設定で、本当はジューダスとハロルドは、許婚で〜幼い時に〜とか考えましたが・・・入れたら最後、絶対に今日あがらなかった;;
世界中に、今日の奇蹟のあらんことを。

(’05 12/24)