米代川や雄物川のように教科書にのっていたり、お祭りで有名な川から、ほたるが飛び交う小さな川。秋田県には大小さまざまな川があります。その中のひとつ阿仁川のお話です。
　さやかは前におじいさんから米代川の話を聞きました。川をもっと知りたくなったさやかはお母さんと川をめぐることにしました。今、目の前を流れる阿仁川と、お母さんから聞く昔の阿仁川。さやかはだんだん川を見る目、川に対する思いが変わっていきます。
　昔から枯れることなく流れる川。おだやかな流れと思っていると、一変してさかまく暴れ川となる。この本は秋田県の北にある森吉山周辺の歴史や民俗、文化をシリーズとした中の一冊です。川とともに生きてきた人たちに思いをはせることが出来ます。
　 川の一つ一つに歴史があり、物語があります。もうなくなってしまった川もあります。さやかのように川を旅して、あなたも川物語つくってみませんか。そこから川の伝説が生まれるかもしれません。