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ぼくとおとうさん
著者名 : 宮本忠夫・文 宮本忠夫・絵
出版社 : くもん出版
発行年 : 1992.8
N D C : 913
ひとこと : 目と目を見合わせるとわかること

  こぐまの「ぼく」とおとうさんぐまはつりに出かけました。そこで「ぼく」は、おとうさんぐまにたずねました。
  「おとうさんはどうしてぼくのおとうさんなの」
  おとうさんぐまはこぐまの目をじっと見つめ、こぐまにはおとうさんぐまの目を見つめさせて話しました。赤ちゃんのころおふろに入れてあげたこと。よちよち歩きの頃、はちみつとりに行ってはちに追いかけられた時のこと。思い出してもらおうと一生懸命です。はじめは思い出せなかったこぐまも、だんだん思い出してきました。そしておとうさんが自分のお父さんだと確信できました。
  子どもは子どもの目線に下りて目と目を見合わせて話をすることで安心できます。この本を読み終わったら、顔を向かい合わせて赤ちゃんのころのこと、よちよち歩きの頃のことを話してあげて下さい。 豊かな気持ちになれることでしょう。
  もちろん「ぼくとおかあさん」もあります。「おとうさん」をおかあさんが読んであげたり、「おかあさん」をおじいちゃんやおばあちゃんに変えて読んでもおもしろいですね。

(木馬)