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かあさんのひみつ
著者名 : 立花あさこ・文 皆川キリコ・絵
出版社 : BL出版
発行年 : 1994.12
N D C : 913
ひとこと : わたしはだあれ?

 ひみつの話をするときはわくわくします。ましてお父さん、お母さんのひみつをきくと、大人になったようなきもちになります。
 今日のナオのいえの夕ごはんはやき肉です。ナオとお父さんはお肉ばかりたべて、お母さんだけがやさいをバリバリ。どうしてお母さんはやさいがすきなのでしょう。お父さんがこっそりひみつをおしえてくれました。お父さんとお母さんが子どもだったころ、お母さんは葉っぱがすきなある虫だったというのです。そのはなしをきいているうちに、ナオもお父さんもやさいをたべていました。もしかすると3人はその虫だったのでしょうか。
 私たちはみんな、生まれたときは虫や魚、動物だったのかもしれません。動物の時間をすごしてから人間になるのかもしれません。およぐのがうまい人は魚、うたが上手な人は小鳥だったのかもしれません。そのことをわすれているだけなのではないでしょうか。お父さんやお母さん、お友だち、そして自分がなんだったのか考えてみるのもたのしいですね。

(木馬)