とんちでおなじみの一休さんや教科書に出てくる良寛などがよく知られていますが、ここ秋田にも立派なお坊さまがいらっしゃいました。
　 江戸時代、秋田県の南に位置する湯沢市に一人の男の子が生まれました。幼くして母親を亡くしたため、お寺に預けられました。お寺の修行だけでなく行脚に出たり、高名なお坊さまから教えを受けたりと厳しい修行を続けました。ある時、長年の厳しい修行と粗食のために病気になってしまいました。眠っていた了翁さまの夢に教えを受けたお坊さまが現れ、薬の作り方を教えてくれました。そしてその薬を売って、ちりぢりになっていた経典や本を集めました。そして誰でも読めるようにしました。日本で最初の図書館を作ったのです。その後どんなに偉くなっても修行を続けました。
　 きっと教科書には書かれていないけれど、地域に貢献した人がたくさんいます。
　地域の人に聞いたり、図書館で調べてみると今まで知らなかった昔の人達と出会えることでしょう。そしてもっと自分の町のことが知りたくなることでしょう。