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さかさまライオン
著者名 : 内田麟太郎・文 長新太・絵
出版社 : 童心社
発行年 : 1993.6
N D C : 913
ひとこと : くろいともだち

 みんなの足元にいるくろいまねっこ「かげ」。
 そうげんをはしるライオンにもかげはいました。かげはいつもライオンからにげだしたいと思っていました。まっくらなよる、ついにかげはライオンからはなれることができました。それどころか、こんどはかげがライオンをひっぱりまわします。ライオンはうしろむきではしることになってしまいました。
 それを見つけたりょうしは、「さかさまライオン」をいけどりにしようとします。でもかげとライオンは力をあわせてりょうしからうまくにげだしました。
 かげは光のぐあいで、のびたりちぢんだりいっぱいになったり見ていてたのしいです。でもかげもわたしたちからはなれて、じゆうになりたいのかもしれません。
 かげができないまっくらなよる、かげたちはあつまってあそんでいるかもしれません。ねむるまえに「いってらっしゃい。あさにはかえってきてね」とかげにこえをかけてあげてください。さかさまライオンとかげのようになれますよ。

(木馬)