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すたすたかたつむり
著者名 : あきやまただし・文、絵
出版社 : 岩崎書店
発行年 : 1998.1
N D C : 726
ひとこと : だれでもカッコ良くなれる

  かたつむりと言えば、雨上がりの葉っぱの上をのんびり、ゆっくり歩いている姿が思い浮かびます。
  でもこの本のかたつむりは、二本の足がはえてきてすたすたと本の中をカッコ良く歩きます。前はふつうのかたつむりで、のそのそ歩いていましたが、気分はすたすた歩いていたら足がはえて、すたすたかたつむりになったのです。坂道もすたすた、かめもかえるもバッタも追いこし、うさぎまで走って追いこすかたつむり。日かげで水を飲んで一休みしてから、また歩き出します。
  本の中をすたすたと胸をはり、自信たっぷりに歩くかたつむり。走るのが遅い子も、気分は早いつもりで走ったら、少しずつでも早くなるかもしれません。だってこのかたつむりが証明してくれたのですから。
  このかたつむりは、私たちの近くにいるのかもしれませんよ。でもあまりに早く歩くので目に留まらないのかもしれませんね。

(木馬)