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小さなバイキング
著者名 : ルーネル=ヨンソン
出版社 : 学習研究社
発行年 : 1967.7
N D C : 949
ひとこと : 勇者の条件

  北の海を我がもの顔で荒らしていた海賊、バイキング。強くて恐くて戦い好きな人達だったようです。そんな勇ましいバイキングの族長の息子ビッケは、けんか嫌いな優しい男の子です。でも力がないかわりに知恵はたっぷりあります。たくさんの知恵とちょっぴりの勇気でいろいろな困難−−捕まったお父さんや仲間を助けたり、税金対策をしたり(バイキングも通行税を払うのです!)−−を切り抜けていきます。
  ビッケは普段は気の弱い男の子ですが、いざという時に知恵と勇気を出します(本当は気持ちが悪くなるくらいどきどきしているですがね)。そんなビッケをはじめは弱い子とみくびっていた大人たちも頼りにしていきます。子どもだから、弱い子だからと思っていたら予想外の力を発揮することがあります。いつも勇者でいつづけることはないのです。いざという時こそ勇者になれればいいのです。

(木馬)