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  一気読み。
  「本家」の跡継ぎを決めるために「本家」に集まった親族たち。子どもたちが四人ゲームをすると、いるはずのない五人目の子どもが現れた。座敷童子は誰?そして跡継ぎ候補者たちの食事に毒が入れられる事件が起きる。犯人は誰?本家に伝わる行者のたたりとも言われる中、親を守るために子ども達の活躍が始まる。
  テンポ良く進む話に乗ったまま、たくさんいるおじさんおばさんと子ども達をあまり把握できないでしまったのがひとつだけの残念。この作者ならばもっと一人一人を際立たすことができたのでは、と思うので。とは言っても他に文句なんかひとつもなくて、不思議なものを求める気持ちと不思議なことにも理由があるという気持ち、どちらも大満足させてもらった。
  これもミステリーランドの中の一冊で、挿絵が村上勉というのもよかった。26、27頁の挿絵は南外村みたいだ。



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