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  「処女地帯」をご存知だろうか。秋田県の 「北方自由詩人集団」発行の詩誌である。
 現在は
休眠中だが、秋田ほんこの会から処女地帯特集双書「詩人と戦争」が刊行された。 手にすっぽりおさまる豆本ながら、処女地帯の熱気と歴史と詩がぎっしりつまっている。
 戦争を経験した同人たちによる軍国主義、敗戦、鎮魂、反戦、平和。
 戦争を忘れることなんてできるはずがないのだ。
 戦争なんてあっていいはずがないのだ。
 あらためて思う。

 五十年以上前に文学を志し、処女地帯の同人となった羽後町の四人の若者は、戦後を生き抜いて今も己を耕し表現することを続けている。何十年経っても変わらない気持ちがある。嬉しいことだと思う。


  ・関連図書「押切順三全詩集」(処女地帯同人)   

 

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