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  戦時中のお話。イギリス人のミス・マクラクランから預かった小人たちとの約束は、毎日空色のコップにミルクを一杯。森山家の子どもに託された役目は順調に引き継がれてゆくが、戦争が始まってしまう。 自由も食糧もなくなっていく中で、小さいゆりはミルクを運び続けることができるか。

  しっかり者の主婦ファーンが貯蔵用に作るチーズを食べてみたい。小人たちの暮らしぶりをこっそり見守っていたい。なんて楽しみもあるけれど(それがかなり重要なんだけれど)、もし、これが自分だったら?
  戦争によって誰かの命を奪ったり、大事な人をなくしたりしながらも、大勢の人が戦争を肯定していた時代に、戦争なんて馬鹿げてると言えるだろうか。小人たちを守り抜くことができるだろうか。どうしたら流されずにいられるんだろうか。 そんなことを考えながら読み終えた。


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