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  「タイガー&ドラゴン」面白かったですね(いつの話だ)
  いまだに熱が残ってて落語が聞きたくてしょーがないのだけど、いまいち機会に恵まれないので心の隙間を埋めるべく落語雑誌の編集者が探偵役のこの本を読んでみたら埋まりました。少し。

  世襲で受け継がれる名跡「春華亭古秋」を指名するための一門会で、一度人間に仇されたら七回騙して返すという七度狐の落語に見立てた殺人が起こる.。
現場は自然災害により陸の孤島と化し、警察はもちろん探偵役の編集長もたどりつけない。さあ、どうする新米編集者!?なのだが、やはり問題は犯人の動機である。予想に違わず芸への妄執とかが絡んでくるわけである。業である。文章も展開も悪くないがあっさりめである。しかし、最後に業、が印象に残っている。悪くない。

 

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