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  副題に星空の電話相談室。
  国立天文台の広報普及室で電話相談を受けている著者の業務を巡るエッセイ。小学生から同じ質問が何十件もきて宿題だなと感づいたり、電話で済ませようとする小学生に先生の教え方が悪いと憤ったり。かと思えば真摯な質問に喜んだり。国立天文台では直接訪問による質問を受け付けていないそうだが、たまたま著者の手が空いているときに相談者が訪れた。急ぎの用事はないしせっかく来たのだからと応対してみると日時計の制作を受注したが作り方を知らないので教えてほしいという。なぜ作り方を知らないものを受注する!(その通りです。どきどき)と、これまた憤りながらもたまたま日時計の作り方を知っていたので作り方の載ってる本など紹介したらしい。いい人である。天文ミニ知識の面白さもさることながら、著者の人柄がしのばれる正直な書きっぷりがよかった。  

 

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