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  さて、人生に勝負はつきものである。先達の意見を聞いてみよう。
  と、うすぼんやり思っていたところに浅田次郎のエッセイが転がってきた。本の整理もしてみるものである。自販機のように欲しい本がやってくる。
  内容は作家になるまでと競馬について。それがわたしに必要な情報か否かはともかく、購入時よりは現在の方が有効活用できること間違いなしなのであった。
  話自体は古い。作家になるまではともかく、十年ちょっと前の競馬の話だものね。西の馬が勝ちだして、東京もんだから東の馬を贔屓したいけど勝負だからそれは無理とか言ってるんだものね。もぎりの馬券の話も出てくるものね。
  かなり胡散臭くてのどかでもあった頃の競馬話は、語る人々のノスタルジアをそのままに伝えてときめきとあたたかさがある。
  いっしょにぼーっとしていたいけれど、そうだよね、勝負には冷静な見極めと強い意志が大事だよね。

 

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