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 七月七日は七夕。小学生たちが作った七夕飾りが木馬の地元商店街をにぎわしていた。短冊には現実的なもの、ほほえましいもの、思わず笑ってしまうもの等々子どもの数だけお願いがあった。叶うといいね。
 小学生の頃、庭に竹が生えていたので学校に持って行った記憶がある(何をお願いしたかは覚えていないけど。だから叶っているのかは不明)。でも家で竹に短冊やら折り紙で作った飾りを飾った記憶がない。その竹も、繁殖力が旺盛だからということでいつの間にか庭から消えていた。
 さて、みなさんのところでは七夕の夜星空を見ることが出来たでしょうか。木馬のところでは雨は降らなかったけれど、曇りで見られなかった。そこで思うことが。この雲の上では満天の星空が瞬いているはず。雲が邪魔しているのは地上の私たちの視界だけ。雲が届かない天上の織姫様と彦星君はなんら影響がないはず。ならば二人は曇りだろうが雨だろうがかささぎが渡した橋を渡って会っているだろう。しかも地上から見られることなく、一年ぶりの再会を二人っきりで心置きなく楽しめるのだから、雲がある方がむしろ都合がいいのではないだろうか。
 そしてもう一つ。短冊に書かれたお願いは誰が叶えてくれるのだろう?一年振りに会えた嬉しさから、織姫様と彦星君がお願いを叶えてあげましょうとサービスしているのか。それとも天帝が二人の会いたいという願いを叶えたのだから、ついでに地上のみんなのお願いも叶えようと大盤振る舞いしてくれてるのか。 などとつらつらと星の見えない空を見上げながら思ったのだった。星空のロマンや悠久の時を思い描くことを忘れてしまったわけではないが、つい現実的になった今年の七夕だった。