よくわかる銀行の選び方>銀行の健全性と収益性 | ||||||
銀行の健全性 | ||||||
銀行の健全性を計ることができる指標としては、自己資本比率と不良債権比率が重要です。
不良債権についてさらに詳しくみる場合は、不良債権の比率(不良債権の残高/貸出金)や不良債権に対する保全率(不良債権のうち担保・保証で保全されている債権と貸倒引当金でカバーされている比率)を参考にするのもよいでしょう。 また、今後の不良債権処理損失に対する備えを見るには、有価証券の評価損益や剰余金(過去からの利益の累計で株主への配当原資や不良債権処理に活用できる資金)の残高などが参考になります。 |
銀行の収益性 | |||
業務純益は銀行の収益力を計ることができる情報として注目されます。 業務純益は、銀行の本来業務の実力をあらわしています。業務純益の大きさをそれぞれの業態(都市銀行、地方銀行、第二地方銀行といった区分)の中で比較することで、収益力が高い銀行か、低い銀行かを見極めることができます。 また、収益性を計る指標として株主資本利益率(ROE)も参考になると思います。 株主資本利益率(ROE)は、投入した資本に対してどれだけ効率的に利益を上げたかを示す指標です。 資本当期純利益率(ROE)が高いほど、収益性に優れた銀行といえます。
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