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グッドライフクラブ特許検討・ポイント(メールマガジン発行第104号)

特許第3695565号(発明の名称:取引確認システム)

登 録 日: 平成17年7月8日 特許権者: 株式会社ユーエフジェイ銀行
出 願 日: 平成10年6月9日 出願番号: 特願平10−160431
公開番号: 特開平11−353401 分  野: G06F 17/60
審査請求日: 平成12年8月1日 請求項数: 1  公報頁数:8
備   考:
【発明概要】
 インターネットでの取引において、顧客が業務処理の処理結果を確認処理しないまま、次の業務処理には移行しないようにし、 業務処理の処理結果を確認せずに起こるトラブルを防止する、取引確認システム。
【発明背景】
 近年、インターネット等を利用した電子商取引が盛んに行われている。これに伴い、銀行も振り込みや、 残高参照等の処理などもインターネットを利用して出来るようになっている。
 ところで、取引、特に振り込みなどの銀行業務にかかる処理は、一つの業務処理の処理結果を顧客にみせ、顧客に確認させる必要がある。
 しかし、何らかの事情により、一つの業務処理が未確認で終了してしまう場合がある。 例えば、処理結果を確認せずに次の業務処理を依頼してしまった場合や、何らかの故障によりブラウザなどがダウンしてしまい、処理結果を確認することが出来なかった場合等がある。このような場合、顧客は依頼した事項が正しく処理されたか知ることが出来ず、 不安であった。
 一方、銀行側では、一つの業務処理の処理結果に対して、顧客の了承をえたと言う事象を管理したいと言う希望があった。
 そこで、業務処理の処理結果を確認せずに起こるトラブルを防止するシステムを提供する。
【請求項要素・ポイント】
【請求項1要素】
顧客が操作する端末装置から送信されたデータに基づいてホストコンピュータが行った業務処理について、業務処理の処理結果を端末装置に送信して、 顧客に確認させる取引確認システムであって、以下の要素からなる。
  1. 1行が一つの業務処理に対応し、業務処理を依頼した顧客を識別する識別番号の欄と、業務処理に付された業務処理番号の欄と、業務処理の処理結果を顧客が確認済みであることを示す確認フラグの欄とを設けた業務処理確認テーブルを格納するとともに、
    業務処理の処理結果を業務処理番号と関連付けて業務処理確認テーブルとは別の場所に格納するデータベース。
  2. 顧客が操作する端末装置から新たな業務処理を依頼するデータを受信すると、データから顧客の識別番号を抽出する抽出手段。
  3. 業務処理確認テーブルにおいて、抽出手段により抽出された顧客の識別番号を有し、確認フラグの欄にフラグが立っていない業務処理を検索する検索手段。
  4. 検索手段による検索の結果、確認フラグの欄にフラグの立っていない業務処理がある場合には、
    当該業務処理に対応する業務処理番号をキーに、データベースに格納されている当該業務処理の処理結果を呼び出して、 処理結果の確認を促すためのデータを端末装置に送信し、
    端末装置から処理結果を確認したことを示す応答データを受信すると、業務処理確認テーブルの前記処理結果についての確認フラグの欄にフラグを立てる手段。
  5. 検索手段による検索の結果、確認フラグの欄にフラグの立っていない業務処理がない場合には、
    ホストコンピュータが新たな業務処理を実行するとともに、業務処理確認テーブルに顧客の識別番号を記述し、 新たな業務処理の終了後に、業務処理確認テーブルに新たな業務処理に付された業務処理番号を記述するとともに、
    新たな業務処理の処理結果を業務処理番号と関連付けてデータベースに格納し、処理結果の確認を促すためのデータを端末装置に送信し、端末装置から処理結果を確認したことを示す応答データを受信すると、業務処理確認テーブルの処理結果についての確認フラグの欄にフラグを立てることにより業務処理を完了させる。
(請求項1特許ポイント)
 長ったらしく、各要素がどこで切れるのか分かりづらい請求項であるが、 内容自体はいたって簡単で、逆にどの部分に特許性があるのかと考え込んでしまう。
 特許の内容は、顧客の端末とインターネットで接続されたホストコンピュータの処理方法を述べたものである。
 要するに、請求項にある業務処理確認テーブルに、1行づつ、処理した業務の内容が、業務処理の処理結果を顧客が確認済みであることを示す確認フラグとともに記述されていく。
 業務処理確認テーブルの確認フラグは、一つの業務の処理が終了すると、業務終了の確認要請がホストコンピュータから顧客の端末に送信され、顧客が自身の端末で確認の操作をすれば立てられるようになっている。
 顧客の端末から業務処理の要請がある場合、業務処理確認テーブルの確認フラグが検索される。
 業務処理確認テーブルに記述されている全ての業務処理に確認フラグがある場合には、他の業務処理を受け付ける。 しかし、確認フラグがない業務処理がある場合には、業務終了確認が行われていない処理があることを、顧客の端末に送信し、業務処理の確認を要請する。
 当たりまえと言えば、当たりまえの技術である。技術的には、これと言って何ら目新しいものは無いようにも思える。 特許公報での請求項は全文補正されており、この特許の特許性を検討するには、拒絶理由通知を見てみる必要があるかも知れない。
 また、業務処理が未確認の場合とは、実施例によると、「例えば、確認ボタンを押さずに次の業務処理を依頼してしまった場合や、 何らかの故障によりブラウザなどがダウンしてしまい、確認ボタンが押せなかった場合等がある」とのことである。
 また発明の効果としては、「業務処理の処理結果を確認処理しないまま、次の業務処理には移行しないので、処理結果の未確認で起こるトラブルを防止することが出来る。 又、ホスト側で、顧客の確認済みの業務処理を管理できると言う効果もある」となっている。
【実際の特許請求範囲】
【請求項1】全文補正
顧客が操作する端末装置から送信されたデータに 基づいてホストコンピュータが行った業務処理について、前記業務処理の処理結果を前記端末装置に送信して、顧客に確認させる取引確認システムであって、
1行が一つの業務処理に対応し、前記業務処理を依頼した顧客を識別する識別番号の欄と、 前記業務処理に付された業務処理番号の欄と、前記業務処理の処理結果を顧客が確認済みであることを示す確認フラグの欄とを設けた業務処理確認テーブルを格納するとともに、前記業務処理の処理結果を前記業務処理番号と関連付けて前記業務処理 確認テーブルとは別の場所に格納するデータベースと、
顧客が操作する端末装置から新たな業務処理を依頼するデータを受信すると、前記データから前記顧客の識別番号を抽出する抽出手段と、
前記業務処理確認テーブルにおいて、前記抽出 手段により抽出された顧客の識別番号を有し、前記確認フラグの欄にフラグが立っていない業務処理を検索する検索手段と、
前記検索手段による検索の結果、前記確認フラグの欄にフラグの立っていない業務処理がある場合には、当該業務処理に 対応する業務処理番号をキーに、前記データベースに格納されている当該業務処理の処理結果を呼び出して、前記処理結果の確認を促すためのデータを前記端末装置に送信し、前記端末装置から前記処理結果を確認したことを示す応答データを受信すると、 前記業務処理確認テーブルの前記処理結果についての確認フラグの欄にフラグを立てる手段とを備えていて、
前記検索手段による検索の結果、前記確認フラグの欄にフラグの立っていない業務処理がない場合には、前記ホストコンピュータが前記新 たな業務処理を実行するとともに、前記業務処理確認テーブルに前記顧客の識別番号を記述し、前記新たな業務処理の終了後に、前記業務処理確認テーブルに前記新たな業務処理に付された業務処理番号を記述するとともに、前記新たな業務処理の処理結果 を前記業務処理番号と関連付けて前記データベースに格納し、前記処理結果の確認を促すためのデータを前記端末装置に送信し、前記端末装置から前記処理結果を確認したことを示す応答データを受信すると、前記業務処理確認テーブルの前記処理結果に ついての確認フラグの欄にフラグを立てることにより業務処理を完了させる
ことを特徴とする取引確認システム。
【参考文献】
特開平10−105782 特開平6−162316 特開平3−41534 特開平3−196341 特開平9−35130

(引用文献:特許電子図書館公開公報)
グッドライフクラブ 大阪市天王寺大道2-1-22 (06)6771-4010

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