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グッドライフクラブ特許検討・ポイント(メールマガジン発行第109号)

特許第3699463号(発明の名称:個人情報管理システム、及び、携帯電話)

登 録 日: 平成17年7月15日(2005.7.15) 特許権者: 株式会社ドワンゴ
出 願 日: 平成15年11月28日(2003.11.28) 出願番号: 特願2003−399875
公開番号: 特開2005−167341 分  野: H04M 11/00
審査請求日: 平成16年8月6日(2004.8.6) 請求項数: 10  公報頁数:21
備   考:
【発明概要】
 第三者の携帯電話の電話帳に記録された個人情報を、 後になって取り返すことができる個人情報管理システム、及び、携帯電話。
【発明背景】
 携帯電話には、使い易さを向上させるための種々機能が設けられている。 電話帳も、その一つである。ユーザは、電話をかけるとき電話帳から電話をかける相手の名称または電話番号を読み出して発信キーを押下するだけで迅速かつ便利に電話をかけることができる。電話帳は何時でも自由に個人情報を読み出せ、 さらに新たな情報を追加して永久に保存することができる現代人にとって便利な道具である。
 しかし、電話帳は携帯電話のユーザにとって有益な情報であるが、電話帳に個人情報を提供した個人にとっても大切な情報であるため、 それを悪用されたり、第三者に公開された場合の影響は大きく、突然、迷惑メールが送られてきたり、ストーカー的な電話によって精神的苦痛を与えられるなどのトラブルに巻き込まれることもある。
 そこで、他人に提供した自分の 個人情報を後で取り返すことのできる個人情報管理システム、及び、携帯電話を提供する。
【請求項要素・ポイント】
【請求項1要素】
貸し出された個人情報を記録した個人情報記録手段を備える第1の装置と、貸し出された個人情報のレンタル状態を管理するサーバと、 第1の装置の個人情報記録手段に記録された個人情報を貸し出したユーザが使用する第2の装置とが互いに通信可能に接続された個人情報管理システムで、以下の要素からなる。
  1. サーバは、
    個人情報が貸し出されたとき個人情報のレンタル状態を貸し出し中と設定するレンタル情報記録手段と、
    第2の装置から送信されるユーザの入力にしたがってレンタル情報記録 手段に記録された個人情報のレンタル状態を返却と設定するレンタル状態変更手段と、
    個人情報が貸し出されるとき、レンタルIDを生成してレンタルIDごとにレンタル状態を設定してレンタル情報記録手段に記録し、第1の装置に前記レンタルIDを送信するレンタル登録手段と、
    を備える。
  2. 第1の装置は、
    個人情報記録手段に記録された個人情報にアクセスするとき、サーバからレンタル情報記録手段の個人情報のレンタル状態を受信してレンタル状態が返却と設定されているとき、第1の装置の個人情報記録手段に記録された個人 情報を削除するレンタル状態管理手段を備え、
    レンタル状態管理手段は、個人情報記録手段に記録された個人情報にアクセスするとき、サーバにレンタルIDを送信してレンタル情報記録手段に記録されたレンタルIDに対応した前記レンタル状態を受信する。
(請求項1特許ポイント)
 これは、なかなか面白い特許である。
 携帯電話などの電話帳のような個人情報記録手段に登録されている個人情報を、登録された個人情報の該当者本人が、自分の情報を登録している相手方の携帯電話などの個人情報記録手段から、 自分の携帯電話などを使用し、自分の情報を削除できるようにしたシステムである。
 このシステムを利用するには、個人情報を与える側、登録する側の両方が、本システムに登録されていな ければならないようである。
 請求項1では、「第1の装置」「第2の装置」という言い方をし、携帯電話と限定はしていない。情報の送信、受信ができ、電話帳のような個人情報記録手段が 備わっていればよいのであろう。請求項5から請求項10で携帯電話と限定している。
 請求項での「第1の装置」が情報を登録する側であり、第2の装置が個人情報の該当者である。
 実施例によると、第1の装置が、第2の装置所持者の個人情報を、個人情報記録手段に記録する方法には2通りあるようである。
 第1の方法は、第2の装置からサーバを介して送信される 方法である。第2の方法は、第2の装置の持ち主が、第1の装置を借り受け登録する方法である。
 この内、第2の方法は正直言ってよく分からない。
 第1の方法において、第2の装置 の持ち主が、自身の個人情報を、サーバを介して第1の装置に送信する場合、第2の装置の持ち主は、返却可能とするかどうかを設定できるようになっている。
 「返却可能に設定する」とは、 本システムの特徴である、相手側(第1の装置)に記録されている自分の個人情報を削除することができるように設定する、ということである。
 第2の装置が第1の装置へ個人情報を送信すると、 サーバでは、そのレンタル状態を確認し記憶するとともに、レンタルIDを生成して第1の装置に送信する。
 第1の装置では、個人情報の本人へ電話またはメールをする毎に、レンタルIDを基 にして、サーバへ、個人情報のレンタル状態の確認をする。
 そして、第1の装置の持ち主が、個人情報を返却するように設定していた場合、第1の装置では、該当する個人情報を削除する。
 第2の装置の持ち主は、レンタル状態を変更する場合には、WEBページから行うことができるようである(請求項2、3)。また、このWEBページでは、自分の個人情報のレンタル先の情報などを確認できるようである。
【請求項2】
 WEBページで、第2の装置の所有者の個人情報のレンタル状況管理ができる、請求項1の個人情報管理システム。
【請求項3】
 レンタル状態変更はWEBページでできる、請求項2の個人情報管理システム。
【請求項4】
 サーバは、加入者登録手段とユーザ認証手段を持つ、請求項1、2または3の個人情報管理システム。
【請求項5】独立項
 第1の装置 と第2の装置を携帯電話と限定した、本特許の個人情報管理システム。
【請求項6-9】
 請求項5の従属項で省略。
【請求項10】独立項
 本特許で使用する携帯電話。個人情報のレンタル状態が返却になっている場合は、 その個人情報を削除することを特徴とする。
【実際の特許請求範囲】
【請求項1】
貸し出された個人情報を記録した個人情報記録手段を備える第1の装置と、 前記貸し出された個人情報のレンタル状態を管理するサーバと、前記第1の装置の個人情報記録手段に記録された個人情報を貸し出したユーザが使用する第2の装置とが互いに通信可能に接続された個人情報管理システムにおいて、
前記サーバは、
前記個人情報が貸し出されたとき前記個人情報のレンタル状態を貸し出し中と設定するレンタル情報記録手段と、
前記第2の装置から送信される前記ユーザの入力にしたがって前記レンタル情報記録手段に記録された前記個人情報のレンタル状態を返却 と設定するレンタル状態変更手段と、
前記個人情報が貸し出されるとき、レンタルIDを生成して前記レンタルIDごとに前記レンタル状態を設定して前記レンタル情報記録手段に記録し、前記第1の装置に前記レンタルIDを送信するレンタル登録手 段と、
を備え、
前記第1の装置は、
前記個人情報記録手段に記録された前記個人情報にアクセスするとき、前記サーバから前記レンタル情報記録手段の前記個人情報のレンタル状態を受信して前記レンタル状態が返却と設定されているとき、前 記第1の装置の前記個人情報記録手段に記録された前記個人情報を削除するレンタル状態管理手段を備え、前記レンタル状態管理手段は、前記個人情報記録手段に記録された前記個人情報にアクセスするとき、前記サーバに前記レンタルIDを送信して前記 レンタル情報記録手段に記録された前記レンタルIDに対応した前記レンタル状態を受信することを特徴とする個人情報管理システム。
【請求項2】
前記サーバは、
前記ユーザから前記個人情報を借りた前記第1の装置の所有者と前記レンタ ル状態を記録したレンタルユーザ記録手段と、
Webサーバと、
を備え、
前記第2の装置は、
前記ユーザの入力にしたがって前記Webサーバにアクセスして前記ユーザから前記個人情報を借りた前記第1の装置の所有者と前記レンタル 状態を表示するWebページを表示するためのWebブラウザを備えることを特徴とする請求項1記載の個人情報管理システム。
【請求項3】
前記レンタル状態変更手段は、前記第2の装置のWebブラウザから送信される前記ユーザの入力にした がって返却を要望する前記第1の装置の所有者の前記レンタル状態を返却と設定することを特徴とする請求項2記載の個人情報管理システム。
【請求項4】
前記サーバは、
前記第1の装置の所有者および前記ユーザを登録した加入者登録手段と、
前記第1の装置および前記第2の装置からアクセスされるとき、前記第1の装置の所有者および前記ユーザが前記加入者登録手段に登録されていることを認証するユーザ認証手段と、
を備えることを特徴とする請求項1、2または3に記載の個人情報管理 システム。
【請求項5】
電話帳手段から個人情報として電話番号またはメールアドレスを読み出して通信を行う第1の携帯電話と、前記電話帳手段に登録された前記個人情報を所有するユーザが使用する第2の携帯電話とが互いに通信可能なサーバに 接続された個人情報管理システムにおいて、
前記サーバは、
前記第1の携帯電話に前記個人情報が取り返し可能に設定されて登録されたとき、前記個人情報のレンタル状態を貸し出し中と設定する貸し出し情報記録手段と、
前記第2の携帯電話か ら送信される前記ユーザの入力にしたがって前記貸し出し情報記録手段に記録された前記個人情報のレンタル状態を返却と設定するレンタル状態変更手段と、
を備え、
前記第1の携帯電話は、
前記個人情報を前記電話帳手段に取り返し可能に登録 する登録処理手段と、
前記電話帳手段に記録された前記個人情報を読み出して通信を行うとき、前記サーバから前記貸し出し情報記録手段の前記個人情報のレンタル状態を受信して前記レンタル状態が返却と設定されているとき、前記第1の携帯電話の前記 電話帳手段に記録された前記個人情報を削除するレンタル状態管理手段と、
前記電話帳手段から読み出した個人情報を表示する表示手段と、
を備え、
前記表示手段は前記取り返し可能に登録された個人情報を前記表示手段に表示したとき登録され ている電話番号およびメールアドレスなどを記号または文字などに変換して表示することを特徴とする個人情報管理システム。
【請求項6】
前記第2の携帯電話は、
前記ユーザの個人情報を前記第2の携帯電話の電話帳手段に取り返し可能に登録 できる登録処理手段と、
前記登録処理手段が第2の携帯電話の電話帳手段に作成した前記ユーザの個人情報を前記第1の携帯電話に送信する送信手段と、
を備え、
前記第1の携帯電話は、前記ユーザの個人情報を受信する受信手段を備え、前記第 1の携帯電話の登録処理手段は、受信した前記個人情報を前記第1の携帯電話の電話帳手段に登録することを特徴とする請求項5に記載の個人情報管理システム。
【請求項7】
前記サーバは、前記第1の携帯電話に前記個人情報が取り返し可能に設定 されて登録されたとき、レンタルIDを生成して前記レンタルIDごとに前記レンタル状態を設定して前記貸し出し情報記録手段に記録し、前記第1の携帯電話に前記レンタルIDを送信するレンタル登録手段を備え、
前記第1の携帯電話の前記レンタル 状態管理手段は、前記電話帳手段に記録された前記取り返し可能に登録された個人情報を読み出して通信を行うとき、前記サーバに前記レンタルIDを送信して前記貸し出し情報記録手段に記録された前記レンタルIDに対応した前記レンタル状態を受信する ことを特徴とする請求項5または6に記載の個人情報管理システム。
【請求項8】
前記サーバは、
前記ユーザから前記個人情報を借りた前記第1の携帯電話の所有者と前記レンタル状態を記録したレンタルユーザ記録手段と、
Webサーバと、
を備え、
前記第2の携帯電話は、前記ユーザの入力にしたがって前記Webサーバにアクセスして前記ユーザから前記個人情報を借りた前記第1の携帯電話の所有者と前記レンタル状態を表示するWebページを表示するためのWebブラウザを備えることを 特徴とする請求項5、6または7に記載の個人情報管理システム。
【請求項9】
前記レンタル状態変更手段は、前記第2の携帯電話のWebブラウザから送信される前記ユーザの入力にしたがって返却を要望する前記第1の携帯電話の所有者の前記レン タル状態を返却と設定することを特徴とする請求項8に記載の個人情報管理システム。
【請求項10】
個人情報のレンタル状態を示すステータス情報を管理するサーバから受信したレンタルIDと共に個人情報を電話帳手段に登録する登録処理手段と、
前記電話帳手段に記録された前記個人情報にアクセスするとき、レンタルIDに基づき前記サーバから前記個人情報のステータス情報を取得し、前記ステータス情報が返却に設定されているときには前記電話帳手段に記録されている前記個人情報を削除するレン タル状態管理手段と、
前記レンタルIDと共に登録された個人情報を表示するときに、登録されている電話番号あるいはメールアドレスを記号または文字に変換して表示する表示手段と、
を備えたことを特徴とする携帯電話。
【参考文献】
特開2002−091598 特開平07−234785

(引用文献:特許電子図書館公開公報)
グッドライフクラブ 大阪市天王寺大道2-1-22 (06)6771-4010

 前回同様、長い期間に渡って、私が心をトレーニングする過程で得た、 または理解したことを簡単に紹介します。興味のある方は、暇な時にでも 読んでみて下さい。
 ただし、述べる事がらは全て実践する中で得た理解です。 学問的に研究したわけではありません。従って、ところどころで、 間違った語句を使用したり、抽象的な記述しているかもしれませんが、その点は ご容赦ください。

思考と欲求
 我々は実に様々な欲求を持ちながら、その時その時を生きている。 そして我々が持つ欲求自体も、人により様々である。同じ事がらに 対する欲求でも、100人おれば100通りの欲求が存在する。

 日本でもおなじみのアメリカの心理学者マズロー。この名前に関しては インテリの会話にちょくちょくと登場する名前であるので、ご存知の方も 多いであろうと思う。人間は、生理的欲求、安全の欲求、親和の欲求、 自我の欲求、自己実現の欲求と、段階的に欲求を抱いていくということを 言い出した人物である。

 この考え自体は、漠然としていると言えば漠然としているが、 当たりまえと言えば当たりまえのことである。餓死しそうな人間が、 自己実現なぞ考えていればおかしいであろう。我々人間という動物は、 それほど高尚なものでない。
(様々な意見があるであろうが、 山本七平氏の「日本はなぜ敗れるか」という本は非常に興味深い 内容である。興味のある方は目を通してみて下さい。)

   また、我々は何時からか欧米特にアメリカから入ってくるものを やたら珍重するようになったが、何もマズローはこのように言って いると言わなくとも、「衣食足りて礼節を知る」という言葉が、 中国の古典から輸入され、日本にも古くから存在している。

 ちなみに書店の書籍を見ていると、非常に面白い現象が見受けられる。 現在の我々日本人は、多くの東洋思想をアメリカ人に教えてもらっている、 ということである。何もアメリカ人の書いた東洋思想を読まなくとも、 本家のものを読めばよいと思われるのであるが、アメリカ人の書いた 書籍しか目につかないので仕方がない。

 話をマズローのお説に戻す。
 マズローの言う、生理的欲求、安全の欲求、親和の欲求、 自我の欲求、自己実現の欲求という漠然とした区切りの欲求 のうち、自分がどの欲求の段階にいるのかは別にして、 同じ段階の欲求にしても、人により抱く欲求はそれぞれで ある。

 独裁者のような気が狂ったような欲求もあれば、聖人君子のような 欲求もある。過食症やアルコール中毒など、自分では 制御できなくなってしまっている欲求もある。本当に人それぞれに より様々な欲求が存在する。

 しかし、何故、同じ事がらに対しても、人により抱く欲求が 異なるのであろうか。
「我々が一人ひとりが違う人間であるから、 生まれながらにして違う欲求を持っているのであろうか。これがよく聞く 個性というヤツであろうか。我々一人ひとりが、それぞれ異なった真の自分というやつを 持っているのであろうか。しかし、オレは真の自分などというものに、 今までお目にかかったことがないぞ。そうか、オレは真の自分探し の旅に出なければならないのだ。」
と考えても、答えは出ないようである。

 私が考えるに、「何故、人により欲求が異なるのか」という答えは「我々の 思考の型が違うから」という簡単なもののようである。

   我々人間も生き物である限り、単純な一つの欲求があるだけであるようだ。 それは「生きる」という基本的な欲求である。この「生きる」という 基本的な欲求が、その時々の我々の「思考」というフィルターを通して 現れ出て来るようである。よく言われる、食欲、睡眠欲、性欲 も、生きていく上で必要なものなのであろう。

 「思考」については、簡単ではあるが、前回の「刺激の 感受、反応」で少し述べているので参照して頂きたい。

 また余談ではあるが、性欲については、生命の基本部分を繋いでいるのであろうと 思える。
 何十億年か前に生命が誕生しばかりの時では、 生命は永久に同じ固体を存続させる、という選択も 取りえたのではないかと考えている。
 しかし、多分、同じ固体を存続させ続けたのであれば、 傷みもするし、何よりも環境の変化に対応できないであろう。
 そこで、「古い個体」を捨て、「新しい個体」に変える方法 として、子供を作るという選択をしたのでないかと 考えている。以上余談まで。

 思考で我々がどのような欲求を抱くのかが決まるのであれば、 思考は何の影響を受けるのかというと、これは 我々が置かれてきた、または今置かれている環境の影響を受ける ようである。
 この意味では、我々の思考というものは、 一定のものではない。環境が変化すれば、思考も変化し、 それに伴って欲求も変化する。欲求とはこのようなものなのである。

 ここで、多くの書籍やセミナーなどで犯されている間違いを指摘 しておかなければならない。
 私もたまに目にすることがあるのであるが、書籍でも「本当の 自分の欲求を知る」または「真に自分が欲しているものを知る」 ということをやっている。しかし、欲求とは 変化するものである、ということを理解する必要がある。また、 変化しなければおかしいのである。我々生物は「生きる」ために環境に適応するように 出来ている。
 従って、環境が変化すれば、「生きる」ために欲求が変化する のは当たりまえなのである。いや、変化しなければ生きて いけない。

 自分の中に、変わらない「真の自分」がおり、その自分を 発見するという、俗に言う「自分探しの旅」なるものは、 永久にゴールのない、不毛な旅である。

 「真の欲求」を持つ「本当の自分」は、どこにもいない。また、 そのような自分を探すことは不可能である。

 我々の欲求が、今までに形成された思考を通して現れ出て来る ということからすると、子供の時に形成された思考が影響して いるということも言える。この意味では、これが「真の自分」である と言えなくもない。まさに「三つ子の魂百まで」である。

 しかし、これ以外に、別の「真の自分」が存在するのではないかと 探しても、そのようなものは存在しない。

 大体において、「自分」というものすら、存在しないのである。 このことは前回の「刺激の感受、そして反応」でも少し触れたが、 我々が「私」と思っている存在は、本当にはないのである。
 よく「無我になる」「無我の境地」とか言うが、わざわざ「無我」に ならなくても、我々は元々「無我」なのである。元々、「私」という 確固とした存在など、何もないのである。

 そんなバカな、と言われるかもしらないが、そうなのである。 いや、そうとしか結論付けられないのである。これは論理的または 科学的に言っているのではなく、私の体験的結論なのである。
 「私」という存在は、どこにもない。従って、「真の自分」という ものなぞ、ありようがない。これが結論である。

 いや、オレはちゃんとここに存在するぞ、とお怒りになるかも しれないが、それは「私」と認識する部分が、「私が存在する」と 勘違いしているだけなのである。
 しかも、前回にも言及したが、一瞬前の「私」しか認識 できないのである。今この瞬間の「私」を、「私」と認識する 部分が認識することは不可能なのである。「目」が「目」自体を 見ることが出来ないのと同じである。

 だとしたら、オレ達、いや生物とは一体全体何なんだ、という 当然の疑問が出て来る。つまり、我々を生かさせている大元は何なんだ ということである。
 正直言ってこれは非常に厄介な問題である。
私なりの 答えはあるが、皆さんも考えてみて下さい。

 以上、我々が抱く欲求について簡単に説明したが、ここまでは、 言ってみれば、我々の生物としての機能の話である。
 大げさな言い方をすれば、科学のお話である。
 ここで、話を終えてよいのであるが、長い期間に渡って 心を見つめてきた「歩く哲学者」の私としては、もう少し 何かを言うことができないといけないのかもしれない。

 確かに、欲求は我々の思考のフィルータを通して現れ出て来る。 そして、その思考は今までの人生で蓄積された思考の型や、 現在の環境に影響を受ける。
 これは脳の中の機能であり、科学的には、ここまでである。

 しかしである。これ以外に、我々の思考に影響を与えている微妙な存在 がある。いや、「ある」のか「いる」のかも分からないし、 「ある」とも「いる」とも断言はできないが、しかし、確かに感じる 時がある。そう、これは感じる存在なのである。
 変なヤツと思われるといけないので、この話はこれぐらいにしておこう。

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