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グッドライフクラブ特許検討・ポイント(メールマガジン発行第110号)

特許第3699888号(発明の名称:広告配信システム)

登 録 日: 平成17年7月15日(2005.7.15) 特許権者: 日本電信電話株式会社
出 願 日: 平成12年7月28日(2000.7.28) 出願番号: 特願2000−229613
公開番号: 特開2002−41961 分  野: G06F 17/60
審査請求日: 平成14年5月22日(2002.5.22) 請求項数: 2  公報頁数:16
備   考:
【発明概要】
 駅構内やデパート等または電車等の車両内等に設置された広告表示端末に、 広告サーバより送信され表示されている広告もしくは過去に表示されていた広告を、移動端末(携帯電話など)に表示することを可能にした、広告配信システム。
【発明背景】
 従来より、駅構内やデパート等の構内における壁や柱、 あるいは電車やバス等の車両内において、人々の目に付くように広告紙を掲示している。
 また、最近では、広告を掲示する手段として、記憶装置を有するディスプレイを設置し、記憶装置に記憶した電子化された広告 データをそのディスプレイに表示したり、ディスプレイがネットワークに接続され、電子化された広告データがネットワーク経由で送信され、電子化された広告データがネットワーク経由で送信され、遠隔場所のビルの外側 や構内の大型ディスプレイに広告を表示している場合がある。
 また、最近では、営団地下鉄の『中吊りハンター』システムが実施されている。これは、通勤電車内の中吊り広告の内容を、電車から降りた後で詳細を再 度見たいという要求に対応して、インターネットのホームページにアクセスさせて、『路線で選ぶ』、『人名で選ぶ』などの検索方法で再度、当該する広告を閲覧させるものである。
 しかし、従来の方法では、下記の ような問題があった。
(1)広告はそれ自身が情報であるが、掲示もしくは表示された場所でしか該当する広告を見ることができず、関係者が見逃してしまうことがある。また、該当する広告を閲覧した者にとって、該 当広告に重要な情報が記載されていた場合に、その情報を暗記するか、直ちにメモを取るという負担を負わなければならない、という問題があった。
(2)広告閲覧者は、興味を引いた広告がどこに掲示されていたかを 記憶していることが多いが、広告紙の張替えや一定期間ごとに表示されている広告の変更を行う場合には、再度当該広告を閲覧しようとしても、既に広告が変更されて、閲覧できないことがある、という問題があった。
(3)広告主あるいは広告場所賃貸者は、駅構内やデパート等や電車やバス内に設置された広告物の注目度をそれぞれ定量的に判断することができない、という問題があった。
 そこで、これら従来の問題を解決し、再 度広告を閲覧させたり、広告の内容を変更したり、広告の注目度の判定をすることが可能な広告配信システムを提供する。
【請求項要素・ポイント】
【請求項1要素】
広告サーバ、 広告表示端末および移動端末からなる広告配信システムで、以下の要素からなる。
  1. 広告サーバは、
    広告表示端末に配信するための広告データを書き込んで蓄積した広告表示端末広告データベースと、
    広告表示端末に広告データを配信するためのスケジュールである配信スケジュールを 書き込んで記憶する配信スケジュール記憶部と、
    移動端末に送信するための広告データを書き込んで蓄積した移動端末用広告データベースと、
    広告表示端末ごとに、該広告表示端末に配信した広告データのタイトルや、該広告データに対応した移動端末用の広告データに関する情報を書き込ん で蓄積した移動端末用広告情報データベースと、
    配信スケジュールを基に広告表示端末用の広告データを該広告表示端末ごとに送信することにより配信する第1の広告配信部と、
    配信された広告表示端末用の広告データを圧縮器で圧縮処理して、移動端末用の広告データを作成し、移動端末用 広告データベースにアクセスして書き込んで蓄積する移動端末用広告データ作成部と、
    広告表示端末用の広告データの配信に応じて、移動端末用広告情報データベースにアクセスし、広告データの内容を上書きして更新する第2の広告配信部と、
    移動端末からの接続要求の通知を受信器で受け 取り、該接続要求に含まれる広告表示端末の端末IDの情報を抽出する第1の外部要求受付部と、
    端末IDを基に移動端末用広告情報データベースにアクセスし、該データベースから当該端末IDの広告表示端末で表示された広告の情報を読み取り、広告リストと該リストから所望の広告を選択可 能にするスクリプトである広告選択フォームを作成する広告選択フォーム作成部と、
    作成された広告選択フォームを接続要求があった移動端末に送信する第1の移動端末用データ送信部と、
    送信された広告選択フォームの選択結果を移動端末から受信器で受信し、該選択結果に含まれる広告ID を基に移動端末用広告データベースにアクセスして、該データベースから移動端末用の広告データを読み込む第2の外部要求受付部と、
    第2の外部要求受付部により読み込まれた広告データを、移動端末に送信器により送信する第2の移動端末用データ送信部と
    を有する。
  2. 広告表示端末は、
    広告サーバに接続するためのサーバ特定情報と、自身の広告表示端末を識別するための端末IDとを書き込んで記憶する記憶部と、
    移動端末からの接続要求に基づき、サーバ特定情報と端末IDとを接続要求があった移動端末に送 信器により送信する第1の制御部と、
    広告サーバから配信された広告データをディスプレイに表示する第1の表示部と
    を有する。
  3. 移動端末は、
    広告表示端末に接続要求を行い、広告サーバに接続するためのサーバ特定情報と広告表示端末を識別するための端末IDとを受信器により受信する第2の制御部と、
    受信したサーバ特定情報が示す広告サーバに対して、受信した端末ID を含めた接続要求を行い、該端末IDで特定される広告表示端末で表示された広告リストと該リストから所望の広告を選択可能にするスクリプトである広告選択フォームを前記広告サーバから受信器により受信する第3の制御部と、
    受信した広告選択フォームの選択結果をユーザインタフェイス部を 介して受信器により受け取り、広告IDを含めて該選択結果を広告サーバに送信器により送信し、広告IDに対応した移動端末用の広告データを前記広告サーバから受信器により受信する第4の制御部と、
    第4の制御部で受信した広告データをディスプレイに表示する第2の表示部と
    を有する。
(請求項1特許ポイント)
 なかなか強烈な請求項であるが、内容自体は、それほど難しいことを言っているわけではない。
 本システムは、広告サーバ(図103)、広告表示端末(図102)、移動端末(図101)から構成されている。
 ここでの広告表示端末とは、駅構内やデパート等の建物内、電車等の車両内で、広告サーバより送信されてくる電子化した広告データを表示する端末である。また、移動端末とは、携帯電話、PDAなどの端末である。
 本特許は、広告サーバより送信され、広告表示端末に表示されている広告もしくは過去に表示されていた広告を、移動端末に表示することを可能にしたものである。
 駅構内やデパート等の建物内、電車等の車両内の広告表示端末に表示されている、もしくは表示されていた広告を移動端末で閲覧したい場合、または過去にどのような広告が表示されていたかを知りたい場合、まず広告表示端末に移動端末を接続させる。 請求項では明記されていないが、実施例によると、接続は、赤外線等を用いた短距離用無線を用いて行うようである。
 次に、広告表示端末は移動端末に広告サーバに接続するための情報と該当する広告表示端末を特定する情報を送信する。
 広告表示端末より上記情報を受け取った移動端末は、広告サーバに接続する。
 広告サーバは、移動端末に対して広告選択フォームを送信する。
 この広告選択フォームは、閲覧を所望する広告表示端末において今までに表示された広告のリストのようなもので、 所望する広告を選択することができるようになっているようだ。また、移動端末では、選択メニューとして表示されるようである。
 広告閲覧者は閲覧を所望する広告を選択し、選択結果を広告サーバに送信する。
 広告サーバは、選択結果を受け、該当する移動端 末用広告データを移動端末に送信する。
 広告サーバでは、配信スケジュールを基に、各広告表示端末に広告を送信すると、配信した広告を圧縮し移動端末配信用のデータを作成して、移動端末用広告データベース に記憶しておく。
 また、移動端末用のデータベースには、上記移動端末用広告データベースと、もう一つ、移動端末用広告情報データベースがある。
 移動端末用広告情報データベースには、広告表示端末ごとに、 各広告表示端末に配信された広告データのタイトルなどが記憶されており、移動端末よりアクセスがあると、この移動端末用広告情報データベースの情報を基に、移動端末へ送信される広告選択フォームが作成される。
 移動端末において広告選択フォームにより広告が選択されると、移動端末用広告データベースから該当する広告が、移動端末へ送信されるようになっているようだ。
 移動端末へ広告を送信すると、ログを記録して いくようになっている(請求項2)。これにより、どの広告表示端末において、どの時間帯に、どのような広告が目を引いているのかを確認することができるとのことである。
【請求項2】
 移動端末より閲覧要求を受け付けると、 広告表示端末ごとにカウンタでカウントし、広告IDの閲覧頻度を更新する。
 また、閲覧頻度に基づいて移動端末用広告情報データベースにアクセスし、 データベースの内容に上書きして内容を更新し、移動端末で閲覧可能な広告を決定する、請求項1の広告配信システム。
【実際の特許請求範囲】
【請求項1】
広告サーバ、 広告表示端末および移動端末からなる広告配信システムであって、
前記広告サーバは、
前記広告表示端末に配信するための広告データを書き込んで蓄積した広告表示端末広告データベースと、
前記広告 表示端末に前記広告データを配信するためのスケジュールである配信スケジュールを書き込んで記憶する配信スケジュール記憶部と、
前記移動端末に送信するための広告データを書き込んで蓄積した移動端末用 広告データベースと、
前記広告表示端末ごとに、該広告表示端末に配信した前記広告データのタイトルや、該広告データに対応した移動端末用の広告データに関する情報を書き込んで蓄積した移動端末用広告情 報データベースと、
前記配信スケジュールを基に前記広告表示端末用の広告データを該広告表示端末ごとに送信することにより配信する第1の広告配信部と、
前記配信された広告表示端末用の広告データを 圧縮器で圧縮処理して、移動端末用の広告データを作成し、前記移動端末用広告データベースにアクセスして書き込んで蓄積する移動端末用広告データ作成部と、
広告表示端末用の広告データの配信に応じて、 前記移動端末用広告情報データベースにアクセスし、広告データの内容を上書きして更新する第2の広告配信部と、
前記移動端末からの接続要求の通知を受信器で受け取り、該接続要求に含まれる広告表示端末 の端末IDの情報を抽出する第1の外部要求受付部と、
前記端末IDを基に前記移動端末用広告情報データベースにアクセスし、該データベースから当該端末IDの広告表示端末で表示された広告の情報を読み取り、 広告リストと該リストから所望の広告を選択可能にするスクリプトである広告選択フォームを作成する広告選択フォーム作成部と、
前記作成された広告選択フォームを前記接続要求があった移動端末に送信する第1の 移動端末用データ送信部と、
前記送信された広告選択フォームの選択結果を前記移動端末から受信器で受信し、該選択結果に含まれる広告IDを基に前記移動端末用広告データベースにアクセスして、該データベース から移動端末用の広告データを読み込む第2の外部要求受付部と、
前記第2の外部要求受付部により読み込まれた広告データを、前記移動端末に送信器により送信する第2の移動端末用データ送信部と
を有し、
前記広告表示端末は、
前記広告サーバに接続するためのサーバ特定情報と、自身の広告表示端末を識別するための端末IDとを書き込んで記憶する記憶部と、
前記移動端末からの接続要求に基づき、前記サーバ特 定情報と端末IDとを接続要求があった移動端末に送信器により送信する第1の制御部と、
前記広告サーバから配信された広告データをディスプレイに表示する第1の表示部と
を有し、
前記移動端末は、
前記広告表示端末に接続要求を行い、広告サーバに接続するためのサーバ特定情報と広告表示端末を識別するための端末IDとを受信器により受信する第2の制御部と、
受信したサーバ特定情報が示す広告サーバに対 して、受信した端末IDを含めた接続要求を行い、該端末IDで特定される広告表示端末で表示された広告リストと該リストから所望の広告を選択可能にするスクリプトである広告選択フォームを前記広告サーバから受信器 により受信する第3の制御部と、
前記受信した広告選択フォームの選択結果をユーザインタフェイス部を介して受信器により受け取り、広告IDを含めて該選択結果を前記広告サーバに送信器により送信し、広告IDに 対応した移動端末用の広告データを前記広告サーバから受信器により受信する第4の制御部と、
前記第4の制御部で受信した広告データをディスプレイに表示する第2の表示部と
を有することを特徴とする広告配信 システム
【請求項2】
前記第2の外部要求受付部は、広告表示端末ごとにカウンタでカウントすることにより前記広告IDの閲覧頻度を更新し、
前記第2の広告配信部は、前記閲覧頻度に基づいて前記移動端末 用広告情報データベースにアクセスし、該データベースの内容に上書きして内容を更新し、前記移動端末で閲覧可能な広告を決定する
ことを特徴とする請求項1記載の広告配信システム。
【参考文献】
特開平10−232895 特開2000−078183

(引用文献:特許電子図書館公開公報)
グッドライフクラブ 大阪市天王寺大道2-1-22 (06)6771-4010

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