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グッドライフクラブ特許検討・ポイント(メールマガジン発行第113号)

特許第3801297号(発明の名称:電子ネットワークにおける情報提示システム)

登 録 日: 平成18年5月12日 特許権者: 富士通株式会社
出 願 日: 平成9年3月14日 出願番号: 特願平9−61567
公開番号: 特開平10−254966 分  野: G06F 17/60
審査請求日: 平成15年1月15日 請求項数: 2  公報頁数:12
備   考:
【発明概要】
 パソコンなどの端末から要求したインターネット上のコンテンツ(ページ)が、 パソコンの画面に表示されるまでに待ち時間が発生する場合、その待ち時間の間、予めインターネット上から自動的にダウンロードし、パソコンに記憶させている広告などの特定のコンテンツを表示させる、電子ネットワークにおける情報提示システム。
【発明背景】
 近年の電子ネットワークの発展に伴って、インターネットが広く利用されるようになっている。 ところで、電子ネットワークにおいては、個々の情報(コンテンツ)のデータは場合によっては地球の裏側から送られてくるため、電気信号の伝播速度そのものには拘らず、途中で経由する種々の中継装置での遅延等に起因して、ユーザが実際に目にすることが可 能になるまでには若干の時間を要する場合がある。
 このため、従来はユーザはコンテンツデータを実際に見ることが可能になるまでの間は、ただ待っているより他はなかった。従って、ユーザにとっては、コンテンツデータが目に見える状態になるまでの間 はまったく無駄に消費されてしまうという問題があった。
 このような事情から、上述のような待ち時間を利用して予め用意された特定の種類の情報、たとえば商業広告等を表示するようにして、ユーザに退屈感を与えないようにすることが考えられる。
 そこで、本発明、電子ネットワーク上から逐次最新の内容の特定の種類のコンテンツデータをダウンロードして表示することにより、ユーザが常時最新のコンテンツデータを見ることが可能な電子ネットワークにおける情報提示システムの提供をする。
【請求項要素・ポイント】
【請求項1要素】
コンテンツデータを指定する情報を受け付けて入力する入力手段と、
入力手段が入力した情報により指定されるコンテンツデータを電子ネットワークから取得する第1の通信制御手段と、
電子ネットワークから特定の種類のコンテンツデータを取得する第2の通信制御手段と、
第2の通信制御手段が取得した特定の種類のコンテンツデータを記憶する記憶手段と、
コンテンツデータの表示を制御する 表示制御手段と、
表示制御手段に制御されてコンテンツデータを表示する表示手段と
を備えた、電子ネットワークにおける情報提示システムで、以下の要素からなる。
  1. 第2の通信制御手段は、
    電子ネットワークから特定の種類のコンテンツデータを取得するために必要な情報を予め記憶しており、
    起動時に、予め記憶している情報に従って電子ネットワークから特定の種類のコンテンツデータを取得して記憶手段に記憶させ、
    その後、第1の通信制御手段が電子ネットワークからのコンテンツデータの取得を行なっていない間に特定の種類のコンテンツデータを予め与えられている情報に従ってネットワークから再度取得して記憶手段に記憶させる。
  2. 第1の通信制御手段は、
    入力手段が入力した情報により指定されるコンテンツデータを電子ネットワークから取得する際に待ち時間が発生した場合に、待ち時間が発生したことを表示制御手段へ通知し、
    入力手段が入力した情報により指定されるコンテンツデータの電子ネットワークからの取得が完了した場合に、表示制御手段へコンテンツデータの取得が完了したことを通知する。
  3. 表示制御手段は、
    待ち時間が発生したことを第1の通信制御手段から通知された場合に、第2の通信制御手段が取得して記憶手段に予め記憶させてある特定の種類のコンテンツデータを記憶手段から出力させて表示手段に表示させ、
    コンテンツデータの電子ネットワークからの取得が完了したことを第1の通信制御手段から通知された場合に、第1の通信制御手段による電子ネットワークからの取得が完了したコンテンツデータを前記表示手段に表示させる。
(請求項1特許ポイント)
 この発明は、パソコンなどの端末から要求したインターネット上のコンテンツ(ページ)が、パソコンの画面に表示されるまでに待ち時間が発生する場合には、 予めインターネット上から自動的にダウンロードし、パソコンに記憶させている広告などの特定のコンテンツを表示させるようにしよう、というものである。
 請求項1の情報提示システム(ユーザ端末装置1)は以下の要素で構成される。
 第1の通信制御手段である通信制御部11, 表示制御手段である 表示制御部12, 第2の通信制御手段である広告取得部13, 入力手段であるユーザインタフェイス部14, 表示手段であるモニタ15, 特定の種類のコンテンツデータとしての広告データを記憶する記憶手段である広告データ記憶部16等がソフトウェア的及び/又はハードウェア的機能として備えられている。
 通信 制御部11は電子ネットワークNWと接続しており、広告データベース2を含む各種の広告データベース,他の端末装置3,4等との間でインターネット通信を行なうことが可能になっている。
 表示制御部12は、この通信制御部11、広告取得部13によりネットワークNWから取得されたコンテンツデータのモニタ15 への表示制御を司る。
 広告取得部13は、ネットワークNWから所定の適宜のタイミングで広告のコンテンツデータを取得し、広告データ記憶部16に一旦記憶させる。この広告データ記憶部16に記憶されている広告のコンテンツデータが表示制御部12の制御により特定のタイミングにおいてモニタ15に表示 される。
 本特許は、第2の通信制御手段である広告取得部13と、広告取得部13が広告を取得し記憶する方法、また記憶された広告を画面に表示させる方法を特徴としている。
 第2の通信制御手段は、電子ネットワークから特定の種類のコンテンツデータを取得するために必要な情報を予め記憶しており、 起動時に、予め記憶している情報に従って電子ネットワークから特定の種類のコンテンツデータを取得して記憶手段に記憶させる。
 これは、接続先のアドレス等の情報が、第2の通信制御手段に記憶されており、起動時に、コンテンツをダウンロードしパソコンに記憶させる、ということであるが、この場合の 「起動時」というのが、パソコンの起動時なのか、何らかのソフトの起動時なのか、よく分からない。
 また、第2の通信制御手段は、ユーザーがパソコンを操作していない間に、記憶されているアドレスなどの情報に従って、新たなコンテンツをダウンロードし記憶させる。これにより、常に新たな情報を表示 させることができる。
 第1の通信制御手段は、ユーザーが要求するコンテンツの取得に待ち時間が発生した場合、表示制御手段に通知する。表示制御手段は記憶している広告を画面に表示する。
 また、要求したコンテンツの取得が完了した場合にも、表示制御手段に通知する。表示制御手段は広告表示を 終了させ、取得したコンテンツを表示させる。
 何やら騒がしそうなサービスである。待ち時間がどれだけの場合に広告を表示させるのかは分からない。また、どのようにして待ち時間を計測するのかもよく分からない。要求したコンテンツが表示されるのに経過した時間を計測するのであれば、広告を表示した 途端に、コンテンツの取得が完了するということもありえる。
 まあ、平成9年の出願であり、通信速度がかなり遅かった時代の発明であることを考えれば、何となく理解できなくもない。
【請求項2】
 請求項1と何が、どう違うのか分かりにくいが、請求項2では、第2の通信制御手段にコンテンツデータを取得するために必要な情報が予め記憶されていない。
 第2の通信制御手段は、 電子ネットワークへの最初の接続時に、特定の種類のコンテンツデータを取得するために必要な情報を、電子ネットワークから取得する、ようになっている。
 実施例によると、これは、インターネットのプロバイダ側で広告データのアドレスリストを用意している場合、とある。また、アドレスリストに対 応する広告データはプロバイダが自身で保持していてもよいし、広告データそのものは他の端末, データベース等に保持されていてもよい、とのことである。
【実際の特許請求範囲】
【請求項1】
コンテンツデータを指定する情報を受け付けて入力する入力手段と、 前記入力手段が入力した情報により指定されるコンテンツデータを電子 ネットワークから取得する第1の通信制御手段と、
前記電子ネットワークから特定の種類のコンテンツデータを取得する第2の通信制御手段と、
前記第2の通信制御手段が取得した特定の種類のコンテンツデータを記憶する記憶手段と、
コンテンツデータの表示を制御する表示制御手段と、
前記表 示制御手段に制御されてコンテンツデータを表示する表示手段と
を備え、
前記第2の通信制御手段は、
前記電子ネットワークから前記特定の種類のコンテンツデータを取得するために必要な情報を予め記憶しており、
起動時に、前記予め記憶している情報に従って前記電子ネットワークから前記特 定の種類のコンテンツデータを取得して前記記憶手段に記憶させ、
その後、前記第1の通信制御手段が前記電子ネットワークからのコンテンツデータの取得を行なっていない間に前記特定の種類のコンテンツデータを前記予め与えられている情報に従って前記ネットワークから再度取得して前記記憶手段に記憶 させ、
前記第1の通信制御手段は、
前記入力手段が入力した情報により指定されるコンテンツデータを前記電子ネットワークから取得する際に待ち時間が発生した場合に、待ち時間が発生したことを前記表示制御手段へ通知し、
前記入力手段が入力した情報により指定されるコンテンツデータの前記電 子ネットワークからの取得が完了した場合に、前記表示制御手段へコンテンツデータの取得が完了したことを通知し、
前記表示制御手段は、
待ち時間が発生したことを前記第1の通信制御手段から通知された場合に、前記第2の通信制御手段が取得して前記記憶手段に予め記憶させてある特定の種類のコン テンツデータを前記記憶手段から出力させて前記表示手段に表示させ、
コンテンツデータの前記電子ネットワークからの取得が完了したことを前記第1の通信制御手段から通知された場合に、前記第1の通信制御手段による前記電子ネットワークからの取得が完了したコンテンツデータを前記表示手段に表示さ せるべくなしてあること
を特徴とする電子ネットワークにおける情報提示システム。
【請求項2】
コンテンツデータを指定する情報を受け付けて入力する入力手段と、 前記入力手段が入力した情報により指定されるコンテンツデータを電子ネットワークから取得する第1の通信制御手段と、
前記 電子ネットワークから特定の種類のコンテンツデータを取得する第2の通信制御手段と、
前記第2の通信制御手段が取得した特定の種類のコンテンツデータを記憶する記憶手段と、
コンテンツデータの表示を制御する表示制御手段と、
前記表示制御手段に制御されてコンテンツデータを表示する表示手 段と
を備え、
前記第2の通信制御手段は、
前記電子ネットワークへの最初の接続時に、前記特定の種類のコンテンツデータを取得するために必要な情報を前記電子ネットワークから取得すると共に前記取得した情報に従って前記電子ネットワークから前記特定の種類のコンテンツデータを取得して前記 記憶手段に記憶させ、
その後、前記第1の通信制御手段が前記電子ネットワークからのコンテンツデータの取得を行なっていない間に前記特定の種類のコンテンツデータを前記取得した情報に従って前記電子ネットワークから再度取得して前記記憶手段に記憶させ、
前記第1の通信制御手段は、
前記入 力手段が入力した情報により指定されるコンテンツデータを前記電子ネットワークから取得する際に待ち時間が発生した場合に、待ち時間が発生したことを前記表示制御手段へ通知し、
前記入力手段が入力した情報により指定されるコンテンツデータの前記電子ネットワークからの取得が完了した場合に、前記 表示制御手段へコンテンツデータの取得が完了したことを通知し、
前記表示制御手段は、
待ち時間が発生したことを前記第1の通信制御手段から通知された場合に、前記第2の通信制御手段が取得して前記記憶手段に予め記憶させてある特定の種類のコンテンツデータを前記記憶手段から出力させて前記表 示手段に表示させ、
コンテンツデータの前記電子ネットワークからの取得が完了したことを前記第1の通信制御手段から通知された場合に、前記第1の通信制御手段による前記電子ネットワークからの取得が完了したコンテンツデータを前記表示手段に表示させるべくなしてあること
を特徴とする電子ネット ワークにおける情報提示システム。
【参考文献】
特開昭62−262893 特開平04−013267

(引用文献:特許電子図書館公開公報)
グッドライフクラブ 大阪市天王寺大道2-1-22 (06)6771-4010

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