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グッドライフクラブ特許検討・ポイント(メールマガジン発行第7号)

特許第3520918号(発明の名称:リンク制御システムおよび方法、サーバ、
プログラム、記録媒体)

登 録 日: 平成16年2月13日 特許権者: 日本電気株式会社
出 願 日: 平成13年1月15日 出願番号: 特願2001−6683
公開番号: 特開2002−215677 分  野: G06F17/30
審査請求日: 平成13年12月21日 請求項数: 5  公報頁数:6
【発明概要】
 リンクを指定する利用者の利用者データベースに登録されている各利用者情報に応じて、ホームページ上に貼り付けられているリンク情報のリンク先のページを変更する、リンク制御システムおよび方法、サーバ、プログラム、記録媒体。
【発明背景】
 通常、ホームページ上に貼り付けられているリンク情報のリンク先のページは一意に決められており、会員登録済みか否か等の利用者の状態に応じて表示するページを変更しなければならない場合には、そのサイトをそれらのページの並列リンク構造として構成し、 利用者が自らの進むべきページを選択することができるような構成にする必要がある。このようなサイトでは、利用者自らが進むべきページを選択しなければならないうえに、目的のページに到達するまでに閲覧しなければならないページの数が増え、利用者の負担が増大してしまうという問題があった。例えば、会員制掲示板などでは、会員登録の済んでいない利用者は、まず会員登録のページを表示させ、その後最初のページに戻り、掲示板を表示する等の手間があった。
 そこで、ホームページ上に貼り付けられているリンク情報のリンク先のページを、リンクを指定する利用者の各利用者情報に応じて変更するシステムを提供する。
【請求項要素・ポイント】
【請求項1要素】
通信ネットワークと、通信ネットワークを介して提供されるホームページを閲覧可能なブラウザを備える利用者端末と、各利用者端末にホームページを提供するサーバとを備えるリンク制御システムで、以下の要素からなる。
  1. 利用者端末を利用する利用者の利用者情報を登録する利用者データベースをさらに備える。
  2. サーバは、
    利用者端末がホームページ上のリンク先のページを選択した際に、利用者データベースを参照して、
    必要な全ての利用者情報が登録済みであれば目的のページを表示し、
    少なくとも1つの利用者情報が未登録であった場合には、必要な利用者情報の登録ページのみを順次提供し、登録済みとなった時点で目的のページを表示する。
(請求項1特許ポイント)
 この特許は会員制のページというよりも、必要情報を登録した者だけが閲覧できるページへのリンク制御の方法である。
 利用者側プラウザでページのリンクをクリックすると、利用者情報を登録していなければ該当する登録ページが表示され、登録するとデータベースに登録内容が記憶され、全ての情報登録後目的のページが表示される。全ての利用者情報登録後の二回目以降のクリックではすぐに目的のページが表示される。(登録後目的のページ表示のためにパスワードを使用するのかどうかは明細書にも記載がなく分からない。)
 実施例では、登録には会員登録と所持機器登録の2つがあり、登録ページも別になっている。請求項では、上記2で「少なくとも1つの利用者情報が未登録であった場合には、必要な利用者情報の登録ページのみを順次提供し」とあり(補正部分)、複数の登録ページがあるのか微妙な記載となっている。
 利用者情報が登録されているかどうかの参照は、利用者側プラウザでリンクをクリックし目的のページを要求すると、サーバはクッキーによりプラウザを特定し(実施例での記述)、利用者データベースを参照して該当する利用者(プラウザ)の利用者情報があるかどうかを見る。全ての利用者情報があれば目的のページを表示し、 どれかの利用者情報がなければ該当する登録ページを全ての情報が登録されるまで順次表示し、登録後目的のページを表示する。
 実施例では、利用者のプラウザ特定はクッキーを利用するとあるが、利用者端末から送信されるクッキーデータのみにより登録済か否かを判定し異なるページを表示することは、この特許の権利範囲 内には含まれないと考えられる。この特許の技術はあくまで、クッキーによりプラウザを特定し、そのデータをキーとして利用者データベースを参照し登録済・未登録または登録内容を判断するものと思える。
 ただ初回アクセス時で利用者端末より送信されるクッキーがない場合も何らかの形で利用者データベースを参照するのかどうか、利用者データベースを参照するのであれば何をキーとして参照するのか、またはクッキーがなければ初回アクセスと判断するのかどうか等の記載はない。 明細書には、クッキーで利用者のプラウザを特定し利用者データベースを参照する、とのみあり詳細な記載はない。
 また、登録情報のページ表示は、データベースの登録状況により、例えば、会員登録と所持機器登録の両方登録していなければ会員登録・所持機器登録の順に登録ページを表示し、会員登録のみ登録されている場合は所持機器登録の登録ページから表示する。
 公開公報の時点では、登録後、登録された情報(趣向等)により表示するページを変化させる要素も請求項に含まれていたが、補正後はその要素が削除され、登録状況による登録ページと1つの目的ページの表示のみとなった。
 明細書全体から、1つのリンクのクリックにより、データベースに登録されている利用者情報の登録状況に応じて表示するページを異なるようにするところがポイントであろうが、推測するに、情報登録後目的のページを表示できるようにするというよりも、明細書では最後に少しだけ記載されているが、登録した情報によりその各個人に応じたページを表示できるようにすることが出願の目的であったのではないかと思える。 しかし、この部分は補正により削除された。
 確かに、情報を登録させ、その情報に応じた広告やページを表示させる出願は数多く出されている。
 また、登録ページが複数存在するのか1つのみでも良いのかは、請求項の記載のみではあいまいな感がある。登録ページが複数なければならないとするとかなり限定された特許となる。当方の解釈としては、請求項で「登録ページのみを順次提供し」とあり、明細書でも従来技術の記載から最後まで、会員登録と所持機器登録の複数のページで説明しており、1つの登録ページでも良いとの記載はないことから、登録ページが複数なければならないと考える。
 あいまいな感のある特許であるが、この特許の権利範囲を正確に知るには、拒絶理由通知書、補正時の意見書等の内容を見てみる必要があるかもしれない。
【請求項2】独立項
 本特許のリンク制御方法。
【請求項3】独立項
 本特許のサーバ。
【請求項4】独立項
 本特許のサーバ側プログラム。
【請求項5】独立項
 本特許のサーバ側の、プログラムを記録した記録媒体。
【実際の特許請求範囲】
【請求項1】
 通信ネットワークと、該通信ネットワークを介して提供されるホームページを閲覧可能なブラウザを備える利用者端末と、該各利用者端末にホームページを提供するサーバとを備えるリンク制御システムにおいて、 前記利用者端末を利用する利用者の利用者情報を登録する利用者データベースをさらに備え、前記サーバは、前記利用者端末がホームページ上のリンク先のページを選択した際に、前記利用者データベースを参照して、必要な全ての利用者情報が登録済みであれば目的のページを表示し、少なくとも1つの利用者情報が未登録であった場合には、必要な利用者情報の登録ページのみを順次提供し、登録済みとなった時点で目的のページを表示することを特徴とするリンク制御システム。
【請求項2】
 通信ネットワークと、該通信ネットワークを介して提供されるホームページを閲覧可能なブラウザを備える利用者端末と、該各利用者端末にホームページを提供するサーバとを備えるシステムのリンク制御方法であって、前記利用者端末を利用する利用者の利用者情報を利用者データベースに登録し、前記サーバは、前記利用者端末がホームページ上のリンク先のページを選択した際に、前記利用者データベースを参照して、必要な全ての利用者情報が登録済みであれば目的のページを表示し、 少なくとも1つの利用者情報が未登録であった場合には、必要な利用者情報の登録ページのみを順次提供し、登録済みとなった時点で目的のページを表示するリンク制御方法。
【請求項3】
 通信ネットワークを介して提供されるホームページを閲覧可能なブラウザを備える利用者端末がホームページ上のリンク先のページを選択した際に、前記利用者端末を利用する利用者の利用者情報を登録する利用者データベースを参照して、必要な全ての利用者情報が登録済みであれば目的のページを表示し、 少なくとも1つの利用者情報が未登録であった場合には、必要な利用者情報の登録ページのみを順次提供し、登録済みとなった時点で目的のページを表示するサーバ。
【請求項4】
 コンピュータに、通信ネットワークを介して提供されるホームページを閲覧可能なブラウザを備える利用者端末がホームページ上のリンク先のページを選択した際に、 前記利用者端末を利用する利用者の利用者情報を登録する利用者データベースを参照し、必要な全ての利用者情報が登録済みであれば目的のページを表示し、少なくとも1つの利用者情報が未登録であった場合には、必要な利用者情報の登録ページのみを順次提供し、登録済みとなった時点で目的のページを表示する処理を実行させるためのプログラム。
【請求項5】
 通信ネットワークを介して提供されるホームページを閲覧可能なブラウザを備える利用者端末がホームページ上のリンク先のページを選択した際に、前記利用者端末を利用する利用者の利用者情報を登録する利用者データベースを参照し、必要な全ての利用者情報が登録済みであれば目的のページを表示し、少なくとも1つの利用者情報が未登録であった場合には、必要な利用者情報の登録ページのみを順次提供し、登録済みとなった時点で目的のページを表示する処理をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録した記録媒体。
【参考文献】
特開2001−209602 特開2000−99436

(引用文献:特許電子図書館公開公報)
グッドライフクラブ 大阪市天王寺大道2-1-22 (06)6771-4010

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今回は、当方において請求項の記載が少しあいまいではないかと感じる
特許を配信します。
所々に頭をひねる部分がありポイントが長くなってしまいましたが、
一度検討してみて下さい。

上記ポイントにあるクッキーとは、サーバがCGIスクリプト等の
実行結果を送る時に一緒に送信する「利用者端末側プラウザに
保存する情報」のことです。
このクッキーには、ドメインとパスが設定されており、2回目以降
にそのCGIスクリプトを要求する(クリックする)と自動的に
プラウザからサーバへ保存された情報が送信されます。
本特許では利用者データベースの個人情報を参照し個人別のページ
を表示するようですが、クッキーに個人データを記録しておけば、
各個人に対応したページを表示する等ができます。

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