記憶の彼方へ・・・165系電車

40年もの間、越後路を走り続けた165系電車。新潟と上野を結ぶ「急行佐渡」として走り続け、
新幹線(上野駅)開業後は新潟と新宿を結ぶ夜行列車「ムーンライト」などに使命を変え、なおも
越後路を走り続けてきましたが、2003年9月を最後に引退しました。
165系 その1 夜行快速「ムーンライトえちご」用の車両であるがゆえ、日中走行する姿を見るのはごく稀だったのですが、写真のように団体専用列車などで走る姿が見えることもありました。新潟〜新宿間を走るのがメインであったこの車両が、海沿いを走るのも、また珍しいことであったと思います。


JR信越線 鯨波〜青海川 2002/8/4
165系 その2 165系電車は新潟地区の他、関東地区などにも配備されていて、新潟のとは違うカラーリングの車両が乗り入れてくることも偶にありました。高崎支社管内に配備されていた車両は、末期にはオリジナルの塗色と国鉄時代の塗色(緑とオレンジ)を再現した車両の2種類があって、この写真のようにそれぞれが併結されて走る姿も見られました。


ほくほく線 六日町〜魚沼丘陵 2003/2/15
165系 その3 これは、検測車と呼ばれる特殊な車両をサンドイッチして走っている珍しい姿です。このように、日中の間合いを利用して、様々な用途に使われることもありました。


JR信越線 北長岡〜押切 2002/3/16
165系 その4 2003年3月いっぱいで、夜行快速「ムーンライトえちご」から退いた165系電車ですが、その後も臨時列車に使われ、時には善光寺御開帳期間中に、臨時快速「とがくし」として長野まで乗り入れたこともありました。


JR信越線 黒姫〜古間 2003/5/10
165系 その5 上越新幹線上野開業時まで走っていた「急行佐渡」が、当時の塗色に塗り替えられた車両でリバイバル運転されました。6月ということで生憎の空模様でしたが、往年の走りを十分に見せつけてくれたと思います。

JR上越線 六日町〜五日町 2003/6/21
165系 その6 秋模様の空の下、力走を見せる終焉間近の「快速こころ」を至近距離でとらえた一枚。丸い大きなヘッドライト(前照灯)が特徴的でした。


JR上越線 越後滝谷〜小千谷 2003/9/23
165系 その7 黄金色に実った田んぼの向こうを走る165系電車。2003年4月から9月、雪解けから田植え、そして実りの頃まで「快速こころ」として上越線で最後の勤めを成し遂げました。そして、この写真の翌日をもって165系の営業運転が終了、越後路から姿を消しました。


JR上越線 小出〜八色 2003/9/27

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