川遊びの安全のために




安全管理された川遊びイベント「神流の涼」 (神流町)


 群馬の河川は水質が良く、行楽やキャンプの一興に川遊びをなさる微笑ましいご家族づれの光景を良く目にします。

 しかし河川の増水などによる人身事故の事例は、県内でも発生しています。 

 小生も孫持ちですので、県外の方や若いご両親様に、お子さんの川遊びの安全をお願いしたいと思い、何点か注意点を記してみました。

 ■ 水量の少ない河川で
  
河川での人身事故の多くは、水量の多い場所で発生しています。群馬県は利根川を本川としていますが、利根川本流は水量が多く危険ですので、「親水公園」とされる場所以外は避けましょう。利根川の支流のまた支流など源流部では、水量が少なく適度に木陰も有ってお薦めです。 水量が少なく、かつ清澄な河川の多くは源流部に有ります。

 ■ U字谷は避けましょう
  
各河川の源流部は、木陰も多くて心地よい川風が魅力です。しかし一部には、U字谷を形成し落石も考えられます。すぐ背後に崖が有る様な場所は避けましょう。巨大な落石は車もつぶします。

 ■ 中州遊びは避けましょう
  
釣り人が川の水量が増えて、中州から戻れなくなる様な事例も発生しています。降雨が無くても発電所や水道の取水調整などで増水する事が有ります。基本的に中州の形成個所は、水量の多い場所と考えられます。中州遊びは避けましょう。

 ■ 鉄砲水に気をつけて
  
気象の温暖化のためでしょうか?最近、局地的な集中豪雨による被害のニュースをよく聞きます。現地に雨が無くとも、上流部の降雨で増水します。晴れていても、降雨のチェックは大切です。もちろん、河川敷でのキャンプは超厳禁ですよね!

 ここで平成20年7月27日に、群馬県で発生した増水による人身事故の事例を考えて見ます。事例は最近流行している源流部の沢歩きの際に、利根川支流の湯檜曽川上流で雷雨による増水時に発生したものです。

 報道では、12時30分頃に事故が発生したとしていますが、東京電力様がネット提供している「降雨レーダー」では、下図の通り、その1時間前から問題の地点に雷雨が発生している事が判ります。
        

 データは元々、東電様が水力発電所運用のために施設したものですが、雷に伴う停電から工場での製造ロスを軽減するためにサービス提供を始めたそうです。今では、登山やキャンプ・ゴルフなどに幅広く利用されている様です。

 小生は、愛犬の散歩や菜園の手入れなどに、このデータを利用させて頂いています。散歩中に降られるのを避けたり、出来れば散歩も一雨してからが良いと考えて居ますので…
 また山へ出かけた時なども、家族に同サービスのチェックを依頼しています。これには何度も助けられています。リフトを降りた途端に豪雨なんて事も有りました。夕立ちの中のリフトは悲惨です。川に落ちた様な姿になってしまいますから。

 降雨のリアルタイム性は若干落ちますが、最近では、気象庁さん・国交省さんも降雨データサービスを行っています。

 楽しい川遊びの安全のために、是非チェック活用される事をお薦めします。

 スマホ時代になりましたが携帯用では、国交省さんが下記URLで降雨データを提供しています。画面も小さく、インターバルも10分毎ですが目安になります。川遊びはもとより、登山・ハイキングにも
必須アイテムです。
  これが国交省さんの入り口です⇒ http://i.river.go.jp/
  携帯eモードに打ち込み、希望の画面を“お気に入り”登録して置きましょう。

                             皆様に楽しい川遊びを…(*^^)v 

 

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