観音山古墳史跡公園
群馬県 高崎市 綿貫町
「群馬の森」の北方400m程に有る大型の古墳です。
埋葬物や埴輪などが完全な状態で発掘された事から国の史跡指定になっています。
石室内検出物には、中国・朝鮮の物を含み、東国における大陸との交流を窺わせる貴重な史跡ともされています。令和2年3月には、それらが県内2例目の国宝指定を受けています。
検出物は近くの歴史博物館で見られることから、教育・研修材料として広く知られています。
一帯が史跡公園になっている綿貫観音山古墳
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観音山古墳全景
右側が後円部です。隣接して大きな駐車場も有ります。
観音山古墳の横穴石室
両袖形の石室で、壁面は切石の互目積みになっています。
群馬県立歴史博物館
「群馬の森」に有る博物館で、観音山古墳の発掘資料も展示されています。
群馬県立歴史博物館
国宝指定された観音山古墳出土品の一部です。
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不動山古墳
同じ綿貫古墳群のひとつで、「群馬の森」のすぐ北側に有ります。
不動山古墳
後円部に不動尊の小堂があり、その裏手に石棺が有ります。
◆綿貫観音山古墳(史跡)
群馬県の古墳時代後期の代表的な前方後円墳です。
墳丘は、前方部を北北西に向け、全長97m、高さ9.5mの規模で、全て盛土で築かれています。
中段部と墳頂部には埴輪の配列が有りました。
周堀は二重にめぐり、内堀と外堀は中堤で区分されています。
石室は、後円部に築かた巨大な横穴式石室で南西に開口しています。
壁面は榛名山二ツ岳噴出の角閃石安山岩の切石を積み上げ、天井石は吉井町の牛臥砂岩が用いられています。
なお出土品の一部は県立歴史博物館に展示されています。
−現地案内板より−
◆不動山古墳
古墳時代の五世紀後半に造られた前方後円墳です。
主体の墳形を良く残しており、周りに濠もまわっていた事が分かります。
後円部の上に後の時代に不動尊を祀っていることから不動山古墳と呼ばれています。
後円部は造られた当時より大分削平されているようで、舟形石棺の身部が残されています。蓋は不明です。おそらく後円部に遺骸を納めた主体部があったのでしょう。
不動山古墳は、観音山、普賢寺裏、岩鼻二子山古墳とともに綿貫古墳群の一角を占め、この地域に大きな勢力をもっていた豪族がいたことを示しています。
昭和三十七年から三十九年にかけての調査で埴輪、鉄製鍬先、土師器が出土しています。
−現地案内板より−