南下古墳公園 群馬県 吉岡町 南下 1320-2

 吉岡町には、かって400基ほどの古墳が有り、南下地域にも100程が集中していたと言います。
 南下古墳群は、吉岡中学校南方の丘陵上に有るもので、公園として保護れています。
 同公園内にはA〜F号の6基が有ります。古墳時代後期の6世紀中葉から7世紀にかけて築かれたもので、 F号を除いて全て横穴式の石室を有しています。

 
榛名山の東麓に位置する吉岡町南下古墳公園


: A号古墳
  入室禁止になっていました。
   B号古墳
 極端に高い玄室が特徴です。
: C号古墳
 丘陵の頂部に有って、東向きに開口する珍しいものです。 
   D号古墳
 円墳の様ですが、上部が大きく壊れてます。
 E号古墳
 石室内部は截石切組積です。 
  F号古墳
 唯一石室が残って居ません。
公園付近の参考遺跡
三津屋古墳
 正八角形の古墳で、高位者の物とされています。昼間は内部を見学出来ます。
三宮神社
 式内社「伊香保神社」の元宮と考えられ、天平勝宝2年( 750)の勧請と言います。



−現地案内板より−


◆A号古墳
 山寄せ式の円墳の様で、入室禁止になっていました。
 石室は南側に開口した両袖型横穴式で、羨道長は3.25m、幅1.58m、高さ1.55m、玄室長は3.25m幅2.4m、高さ2.4mの大きなものです。

 


 内部は高度な技術を思わせる切り石積になっています。このため古墳群中で最も新しく七世後葉のものと推定されています。
           −現地案内板より−


◆B号古墳
 山寄せ式の円墳と考えられています。南に開口した横穴式両袖型の石室になっています。内部は自然石の乱積みになっています。


 羨道長は3.74m、幅1.4m、高さ1.2m、玄室は長さ3.35m、幅2.5m、高さ3mで、極端に高い玄室が特徴です。

           −現地案内板より−


◆C号古墳
 丘陵頂部に造られた径約15m高さ4m程の円墳の様で、東側に開口する珍しいものです。古墳群の中で最も古いもので、六世紀中葉から後半の築造と考えられています。


 石室は自然石乱石積の袖無型で、全長6.15m、奥壁幅1.58m、高さ1.36mになっています。

           −現地案内板より−


◆D号古墳
 円墳の様ですが、墳頂部が壊れており定かではありません。
 石室は南側に開口した乱石積で、全長5.63m、玄室幅1.5m、高さも1.5mです。
 


 入口に石室を閉じるための閉塞石が残って居ます。




           −現地案内板より−


◆E号古墳
 他と同様の山寄せ式のもので、円墳もしくは方墳と考えられています。
 南向きの石室は両袖型ですが、羨道部の一部を欠いています。
 


 内部は截石切組積で、玄室長は2.76m、幅2.13m、高さ1.71mになっています。一部の石面には、石組み加工時の朱線が残っています。これはA号古墳でも見られます。

           −現地案内板より−


◆F号古墳
 古墳群の中で最も南側で、丘陵の南斜面に位置しています。
 円墳の様ですが、古墳群中唯一石室を有していません。


 隣接の道路工事の際に、巨石を除去したという話が伝わって居る様です。


           −現地案内板より−





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