毛野国白石丘陵公園 群馬県藤岡市 白石・平井・上落合

 鏑川と鮎川の合流点に位置する丘陵地に有ります。

 国史跡指定の2基を含む古墳群で、古墳公園や資料館なども整っています。


 
桜に覆われた七輿山古墳


: 藤岡歴史館
  外観と入館口
   藤岡歴史館
  常設展示室
: 毛野国白石丘陵公園
 歴史館に隣接する公園で、ここにも2基の円墳があります。
   平井地区1号・皇子塚古墳
 歴史館より望む(現地説明会時)
 白石稲荷山古墳
 全長175mの前方後円墳です。
   七輿山古墳
  全長145mの前方後円墳
 伊勢塚古墳
 小古墳ですが、右の様に立派な石室を有しています。
   伊勢塚古墳石室
 玄室から入り口方向です。石の大小で壁面に模様積みした珍しいものです。



◆七輿山古墳(国指定)
 この古墳は、周辺の地形を利用して造られた三段築成の前方後円墳です。
 大きさは全長146m、後円部径87m、前方部幅106m、高さ16mです。
 四回にわたる範囲確認調査で、墳丘の周りに内堀・中堤帯・外堀・外堤帯・埴輪列が明らかになりました。また、前方部前面にはコの字状に三重目の溝が巡っています。


 出土遺物は円筒埴輪、朝顔形埴輪のほか人物・馬・盾などの形象埴輪があります。
 特に、円筒埴輪は七条の凸帯を有し、径50cm、高さ1.1mの大型品です。
 古墳の埋葬施設は不明ですが、出土遺物から六世紀前半に造られたものと考えられます。

           −現地案内板より−


◆白石稲荷山古墳(国指定)
 古墳は、鮎川砂岩の上位段丘面東端に占地する前方後円墳です。
 大きさは全長175m、後円部径92m、前方部幅148m、後円部高さ13.5mあります。
 昭和八年の調査で、墳頂部から二つの竪穴式礫槨が確認されています。
 出土遺物は鏡、直刀、装飾品類、石製模造品(石枕・刀子・案・杵・坩・箕・


釧・勾玉・履)などのほか家、短甲などの埴輪があります。
 本墳は十二天塚古墳や十二天塚北古墳を陪塚とし、五世紀前半に造られた東日本を代表する古墳の一つで、豊富な副葬品から当時の生活文化を考える上で極めて重要です。


           −現地案内板より−


◆伊勢塚古墳(県指定)
 本墳は当初、円墳と考えられていましたが、昭和六二年度の範囲確認調査により直径27.2m、高さ6mの二段に築かれた不正八角形墳と考えられています。
 内部構造は羨道、玄室からなる両袖型横穴式石室で、長さは8.9mあります。
 石室の石積みに特徴があります。玄室は流麗な曲線を描く胴張りプランで、


模様積み(珪岩質の転石を中心に片岩製の棒状石を配する)と称される独特な石積み技法で、ドーム状の構造になっています。
 また、疑似まぐさも架設されています。出土遺物に須恵器、埴輪などがあります。六世紀後半に造られたものと考えられています。

           −現地案内板より−





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