八幡古墳群 群馬県高崎市 八幡町

 碓氷川と烏川に挟まれた八幡台地上の遺跡群です。観音塚古墳をはじめ平塚古墳・二子塚古墳などが有ります。

 観音塚古墳は、高度な土木技術とともに多くの副葬品が発掘され国の史跡指定になっています。

 古墳群の中心には高崎市観音塚考古資料館があり、発掘品を具に見ることが出来ます。 
 
八幡観音塚古墳


: 八幡観音塚古墳
 後円部の石室入り口(扉など無く開放になっています。)
   八幡観音塚古墳
 石室の用石は、我が国最大規模のものです。
: 平塚古墳
 資料館の西方に有り、一部は公園になっています。
   平塚古墳
 南側のくびれ部に通路が有りますが、墳頂は個人の墓所です。
 八幡二子塚古墳
 資料館東方に有り、良く整備されています。
 
 観音塚考古資料館
 資料館外観と駐車場
   観音塚考古資料館
 展示室



◆観音塚古墳(国史跡指定)
 この古墳は、後円部を東に置く、前方後円墳で二段築成になっています。
 石室は、巨石積みの両袖型の横穴式で、奥壁からかけわたされた天井石の巨大さは県内では珍しいものです。
 特徴
一、巨石巨室の前方後円墳として、最終時期にあたり、大和石舞台古墳と対比できます。
一、副葬品は、綿貫観音山古墳(高崎市綿貫町)、金鈴塚古墳(千葉県木更津市)と対比できるとともに、仏教文化のうかがえる遺物としても貴重です。
 


 一、上野国を支える有力豪族の墳墓であり、文化水準の高いことを良く示しています。
 古墳のつくられた時期
 この古墳の築造年代は、榛名山二ツ岳爆裂以降(七世紀初頭)、大化の改新以前(645年)で、七世紀前半頃と推定されています。
           −現地案内板より−

墳丘全長、95m(現状)
石室全長、15.3m


◆平塚古墳
 考古資料館の西方200m程にあります。
 五世紀末に築かれた古墳で全長約105mあり、太田市天神山古墳と同じものと推定されています。
 発掘調査により、後円部東側に周堀が発見された他、埴輪列や葺石も確認されています。 


 埋葬施設には礫槨を伴う舟形石棺が2基発見されましたが、既に盗掘を受けていました。

           −現地案内板より−


◆八幡二子塚古墳
 考古資料館の東方200m程に有ります。
 この古墳は全長66mの前方後円墳で、後円部南側に横穴式石室を持つと推測されています。


 発掘調査の結果、幅15mの周堀や円筒埴輪・馬形埴輪・人形埴輪・機材埴輪など埴輪片、葺石など多数が発見されています。

           −現地案内板より−





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