沖縄に駐留する海兵隊による155ミリ榴弾砲の砲撃訓練を中心とする実弾演習は22日までに10日間の訓練を終了しました。
今回の特徴は榴弾砲が12門となったように、これまでの同種の訓練では兵力、兵員ともに過去最大の規模となったことです。
連日、富士山麓に轟きわたる砲音に対して市民の皆さんや、観光客など多くの人から「何?」という声が寄せられました。
『沖縄米軍は北富士に来るな山梨県連絡会』は演習の監視活動を、訓練が行われると通告された朝7時から夜9時まで連日行いました。
富士吉田市からも秋山元市議をはじめ多くの人が参加しました。
監視活動での確認では、今回の訓練で撃たれた砲弾数は1781発となり2年前の訓練時の642発と比べて3倍近いものになりました。
沖縄では禁止されていた夜間の砲撃訓練は今回も行われ、6日間189発にも及びました。
1997年に沖縄から、この訓練が移転する際に県などから繰り返し説明された「沖縄でやられている訓練と同質、同量だから・・・」という約束は完全に破られました。
155ミリ榴弾砲の砲弾は、高さが大人の腰のあたりまであり、重さは約50キロということです。
この砲弾を最長で30㎞飛ばせるのがこの大砲の性能ですが、北富士では4.5㎞ほどの距離を撃ちます。
着弾地には89トンの砲弾が撃ち込まれ、その破片が散乱したままの状態になったことになります。
山中湖畔で訓練のようすを見ていると、茶色くなった山肌に、次々と煙が上がります。(写真)
着弾した最初は黒い色で、夜間になると火が見え、砲弾が地表で爆発しているのがわかります。
そしてそのあとは白い煙、5秒くらいしてからドドーンという音。
「雷かと思った」「演習場が富士山にあるのですね」と観光に来た人が語ります