山下としおニュース68号
2013年8月11日

一般質問②

防災無線の改善と防災ラジオ普及を

日本共産党の「町民アンケート」に、防災対策のなかで最も多くの方から寄せられたのは、防災無線が聞こえづらい、という声でした。
具体的な場所としては、船津三差路付近、南台、河口湖倶楽部周辺、宝石の森周辺、船津リサイクルセンター付近、オギノ西側、ほうとう小作周辺、河口浅間神社付近、大石地区など、個別受信機が設置されていない旧河口湖町地域（船津・小立・大石・河口）の方からの声が多くありました。
できる限り改善を図っていただきたいと思いますが、風向きや立地などにより、この状況は完全に改善することは難しいと思います。
そこで、私も議会で提案してきましたが、町において、昨年度から普及が始まっている防災ラジオ（室内で防災無線が聞ける）の普及をさらに進めることが、町民の声にこたえ、災害時に備えるために有効ではないでしょうか。
特に、個別受信機が設置されていない旧河口湖町地域においては、一定の役割を果たすことが期待されます。
昨年度500台、今年度500台を町で購入し、要援護者などに配布をしていると思いますが、現在の配布状況はどうなっていますか。
また、来年度以降も町として防災ラジオを購入し、1,000円程度で希望者に販売することも検討してはいかがでしょうか。

答弁（総務課長）

４００世帯に配布した
今後も防災ラジオの購入すすめる

防災無線の屋外拡声器は、全部で７９ヵ所、集落部分は、ほぼ音声が届く配置となっていますが、防災無線が聞き取りづらいという声は、現在もお聞きしています。
その都度、メーカーに委託し、解消すべく対応していますが、諸条件により、うまく改善されない箇所もあります。
防災無線を補完するために、勝山、足和田、上九一色地区では、個別受信機が設置されていますが、旧河口湖町地域では、設置されておらず、その対応として、昨年度より防災ラジオを導入しています。
室内で放送内容を聞くことができ、防災上効果があると思っています。
この機器は、町からの貸与です。旧河口湖町地区の７５歳以上の世帯などに約４００世帯配布しました。
今後は、防災無線の聞き取りにくい世帯、土砂災害の危険性が高い大石、河口、浅川地区から配布をしていく予定です。
まだまだ十分な台数とは言えないことから、町民の皆様の安心、安全の確保のために、今後も購入を進めていきたいと考えています。
なお、旧河口湖町以外の地区にはすでに個別受信機が無償貸与されているので、防災ラジオについても、無償で貸与としています。
希望者への販売は、他の市町村の事例などを参考に検討を行い、方針を出していきたいと考えています。

再質問

「個別受信機が聞こえない」一勝山、足和田、上九一色地区の方への対応は

個別受信機が配布されている勝山、足和田、上九一色地区の方からも、個別受信機の音がよく聞こえない、という声が寄せられていますが、どのように対応していますか。
それから、最近転入された方には、個別受信機が配布されていませんが、そういう方への対応も求めたいですが。

答弁（総務課長）

その都度修理している　安価な防災ラジオの配布を検討する

勝山と足和田は、個別受信機を配布したのが合併以前であり、もう古いもので10年以上は経っています。
個別受信機は、故障することはめったにありませんが、1年に何度かは、聞こえなくなった、あるいは、雑音ばかり入るなどの申し入れがあります。
その都度修理をしていますが、個別受信機自体が非常に高価なものであり、修理費用も相当かかっています。
それに対して、防災ラジオは、個別受信機の5分の１ほどの単価で購入できます。
個別受信機が故障して、もう修理できない状況であれば、防災ラジオを配布していきたいと思っています。
ただ、西湖、上九一色地区は、周波数が異なっているため、メーカーと相談し、検討したいと思います。
また、転入者の方々への防災ラジオの配布についても、検討したいと思っています。
いずれにしても、家庭内で防災無線を傍受できる環境を整えていくことが重要です。
経費的な面もふまえて、防災ラジオの普及をはかっていきたいと思います。

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