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こんにちは山下です

山下としおニュース85号
2014年4月6日

前号に続き、3月議会一般質問の要旨をご紹介します。今回は、2月の大雪災害の教訓をふまえ、町の除雪体制の見直しについて提案した質問です。


一般質問② 

除雪体制の見直しを

今回の大雪災害では、富士河口湖町では、143センチが約1日で降り積もるという、恐らく過去に例のない事態でした。
幹線道路の除雪が進まず、数日間にわたって周囲の幹線道路のほぼすべてが通行不能となり、緊急車両も入れない「孤立」した地区、あるいは、生活道路の除雪が進まず、長期間にわたって家の外にも出られない「孤立」した地域や家庭が生じました。
 委託業者のみなさん、奉仕で作業にあたってくださったみなさんは、昼夜を分かたず懸命に除雪作業に取り組まれました。
除雪にあたられたすべてのみなさんに敬意を表するものです。

大雪時の道路状況

                    大雪時の道路状況 →


町として、こうしたみなさんへの支援をつよめ、除雪がより効率的に進むように、除雪体制を見直すことが切実に求められます。
 地域には、入札参加資格を持っていなくても、工事用の重機や除雪の技術などを持っている方もいます。
今回、少なくない区や自治会が、身近にいる業者や個人の方に生活道路の除雪を依頼するケースがありました。
あるいは、多くの委託業者でない方が自主的に除雪にあたってくださいました。
除雪は町が責任を負うのが大原則ですが、今回のような緊急の事態に、その地域や自治会のことを熟知している地元業者や個人に除雪を依頼する取り組みを町として支援することは、生活道路の除雪を進める上で有効ではないかと思います。
そこで、2つ提案です。
①滋賀県長浜市などでは、自治会が自治会内の生活道路の確保のために、自主的に除雪作業委託をした場合に、その費用の一部を補助する制度を設けています。
こうした制度を当町でも導入してはいかがですか。
②緊急時に自主的に奉仕で除雪作業に当たってくださった業者や個人の方が要した費用負担を町で行うべきではないでしょうか。
 また、当町の除雪単価は低いという声を多く聞きます。
除雪作業は、待機時間の人件費、重機の維持管理費、レンタル費などが業者のみなさんには大きな負担となっています。
こうした経費を少しでも上乗せしていくべきではないでしょうか。


答弁(都市整備課長)

重機を提供していただいた方に燃料費を補てん

今回の大雪災害において、昼夜を問わず除雪をしていただいた業者の方々、地区の除雪を実施していただいた多くの区、自治会、消防団の方々、重機を提供していただいた方々に深く感謝を申し上げます。
今回の大雪は、災害に対する自助・共助・公助の必要性を再認識する事態でした。
町としても、除雪機、重機を提供していただいた方々には燃料費の補てんを行い、また、今回除雪に協力をしていただいた業者の方々には、来年度以降も、除雪委託業者となっていただけるようお願いしていきたいと考えています。
近隣の市では、特殊事情により自治会に対して助成金を交付しているようです。
当町でも今後予定している雪害対策マニュアルの策定のなかで検討していきたいと考えています。
また、除雪単価については、他の市町村や県の実態を確認し、参考にしながら検討していく方針です。


再質問

狭い道路や歩道の除雪を進めるために小型除雪機の購入補助を

生活道路の除雪が遅れると、外出が困難になって、地域や世帯が「孤立」する期間が長引くことになります。
今回の大雪でも、生活道路の除雪は早くても2、3日、遅ければ1週間、あるいはそれ以上かかった地域もありました。
場所によっては重機がほとんど入らなかった地域もありました。
それによって医療の必要な方など命にかかわる事態や住民生活に大きな支障が発生し、大変深刻な問題となりました。

歩道が通れず車道を歩く人

       歩道が通れず車道を歩く人 →


委託業者の多くは国道や県道などの除雪も請け負っていて、そちらを優先的に除雪しなければならないこともあり、いまの除雪体制では、今回のような積雪量の場合、生活道路の除雪が遅れることは避けられません。
抜本的な対策を考えなければならないと思います。
今回の大雪では、生活道路の除雪の多くの部分を、その地域のことを熟知している地元の方が除雪をになってくださいました。
このことで、スムーズでていねいな除雪が進むという面もあったと思います。 こうした方に町として燃料費の補てんを行うことは、当然のことでもありますが、評価するものです。
生活道路の除雪がよりスムーズに進むように、人件費などほかの経費への補てんについても検討を求めたいと思いますが、少なくとも、この燃料費補てんを、来年度以降も実施していくべきではないでしょうか。 また、狭い道路や歩道など、重機が入れない場所の除雪はなかなか進まず、子どもの通学などに大きな支障となっていました。
自治会や保護者のみなさんを中心に雪かきが行われましたが、手での雪かきは大きな負担となっていました。
そこで、自治会や個人が小型の除雪機(雪を飛ばす機械)を購入する場合の補助を町として行ってはいかがですか。


答弁(都市整備課長)

雪害対策マニュアル策定のなかで検討していく

自治会での除雪機の購入補助については、自治会などで購入希望があるかなど調査したなかで、雪害対策マニュアル策定のなかで検討をしていきたいと考えています。
また、除雪に協力していただける方につきましては、町の委託業者となっていただけるようお願いしていきたいと考えております。


再々質問

実態に見合っていない当町の除雪単価の見直しを

現在の当町の除雪単価は、30センチメートルまでの積雪量で、距離1キロメートルあたり1万4,800円となっています。
それ以上の積雪量の場合の単価は決まっていません。
重機の種類が何であっても、重機のリース料や人件費などがいくらかかっても、排雪のためのトラックなどを使用した場合でも、単価は基本的に同じです。
この単価設定は実態に合っていないのが現状です。
不況などで重機の維持費などに苦慮する業者のみなさんが、十分な除雪を行うのは大変な状況です。
富士吉田市では、積雪量10センチメートルごとに単価を設定しているそうです。
それに加えて、緊急時は重機の部品交換費や人件費、重機のリース単価、使用したトラックやユンボの台数など、できるだけ実態に応じた支払いをしているということです。
山梨県では、除雪に要した時間、重機の種類、人件費などを計算した単価を支払っているそうです。
これらの事例もよく検証して、当町に見合った形式で単価を見直していくことを求めます。


答弁(都市整備課長)

他市町村や県を参考に除雪単価の見直しを検討

山梨県のように重機の大きさや機種による単価を設定したり、時間制をとるのかなどについて、いま検討しています。
しかし、市町村ごとにいろいろな状況がありますので、一律に単価を設定することは難しいと思われます。
他の市町村や県の単価などを確認し、それらを参考にしながら検討していく方針です。


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