今号より、9月議会で行った一般質問をご紹介します。
昨年11月より、重度心身障害者医療費窓口無料制度が廃止され、償還払いに変更になりました。
これにより、いったん窓口で医療費を負担しなければならなくなり、病院に行くことをひかえるなどの事態が生まれています。
とりわけ深刻なのは、重度障害をもつ子どもたちです。
窓口無料でなくなり、子どもの医療費窓口無料制度との公平性を欠く事態となっています。
診察後に会計のため待っていなくてはならなくなり、子どもたちや保護者がつらい思いをしています。
いままで、せめて重度障害児は、子どもの医療費窓口無料の対象にできないか、と質問してきました。
それに対して、町としては前向きに考えたいが、県の指導があり、それは困難であるという答えでした。
しかし、最近、上野原市と甲斐市で、重度障害児については、子ども医療費窓口無料の対象とする方針を決めたそうです。
当町でも、ぜひ再度検討していただきたいですが、いかがですか。
県の方針により、重度障害児の医療費支払いが一時払い制度に移行しました。
しかし、当事者の皆様のご意見を拝聴すると、利用するうえで大変不便があり、子どもや保護者に相当負担がかかっているのが実情であることがわかりました。
県内では、甲斐市と上野原市で、障害児と健常児で対応が異なるのはおかしいとの判断で、独自に窓口無料を復活させる方針を固めました。
町でも、従来から、県に対して、障害児の窓口無料化を要請してきました。
しかし、実現にいたっていないため、前述の2市の事例を参考に、子ども医療費と同様に、中学生までを対象とした窓口無料制度へ向けた見直しを検討すべきであると考えています。
近年、市町村が負担する社会保障費は増加傾向にあり、財政的には厳しいものがありますが、さらに、福祉施策の充実をはかっていきます。
当町では、中3までの子どもの医療費窓口無料制度を実施しています。
今回の答弁は、中3までの重度障害児についても、子どもの医療費窓口無料の対象にすることを検討する、という前向きな答弁でした。
当事者のみなさんに寄り添った答弁であり、うれしく思います。
実施時期は明らかにされていませんが、早急な実施を求めていきたいと思います。
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9月議会が終わりました。
さまざまなことがあった議会でしたが、それにしても、議員の発言が少ない議会でした。
一般質問を行ったのは、6月議会に続いて2人のみ。
決算特別委員会でも、半分以上の議員は、質問しませんでした。
私は、町民のみなさんの声を政治に届け、町政をしっかりチェックする議会をめざし、これからもがんばり続けます。
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