梅雨入りし、はっきりしないお天気が続いていますね。
さて、久々に、『週刊!富士河口湖』を皆様にお届けすることができました。
今後は、月2回程度のペースで発行していく予定ですので、どうぞよろしくお願いいたします。
五月二十六日から二十九日まで、町が開いた「富士山世界文化遺産」登録問題での「四湖」住民説明会に、日本共産党・富士河口湖町委員会のメンバーが参加してきました。
この説明会の目的は、町の説明によると、富士山の世界文化遺産登録において欠かすことのできない四つの湖について、湖に関係する方々の不安や疑問を出していただくこと、具体的な議論や検討をしていくための湖の調査をさせていただくことの住民合意を得ようということだったようです。
説明会は、参加者の皆さんからの質問に町や県が答えるという形式で行われました。その質疑の主な内容の一部を紹介します。
【質問】湖が構成資産になった場合、どの範囲が新たに規制されるのか?
【答】湖面のみで、河川敷は新たな規制の対象にならない、湖面の範囲については、どこの水位にするかによって変わってくる。この水位については、調査などして決めていかなければならない。
【質問】湖面に設置したブイや、桟橋などへの規制はどうなるのか?
【答】既存の法律のもとで、すでに規制されており、構成に資産になることでの新たな規制はない。
【質問】河川敷への車の乗り入れやキャンプなどはどうなるのか
【答】自由使用であれば、問題ない。
このほかに、「この説明会のようすを文書にしてほしい」「(登録に向けての事業を)国や県から言われてやっているような感がある」などの内容の質問も出され、それぞれ町は、「CATVで放送する。広報にも概要を載せる」「今後町あげて、町民の納得いくよう取り組んでいく」といった内容の回答をしました。
町は、それぞれの説明会の最後に「湖の調査・測量をさせてもらってよいか」と参加者に呼びかけました。その結果、四つの湖の説明会とも参加者からの同意を得られたとし、調査・測量を始めると結論付けました。
しかし、この調査・測量について、費用は県が半分出すとしていますが、どういう根拠で県が負担するのか、具体的にどのような調査・測量し、どれくらいの予算がかかるのかなどについては、明確になっていません。
日本共産党・富士河口湖町委員会では、これらの点について町に明確な対応を求めていく予定です。その結果については、次の紙面で紹介する予定です。
今、後期高齢者医療制度の問題が、国会でも盛んに議論され、全国の老人クラブや医師会、個人などで、
決議や不服審査請求などの取り組みが行われています。
後期高齢者医療制度は、七十五歳以上のすべての方から容赦なく保険料を徴収し、さらに受けられる医療の内容までも制限するという、
血も涙もない制度です。
また最近の報道で、制度導入後、保険料の負担が増えた世帯の割合が、低所得層で最も多いことが明らかになりました。
この問題で日本共産党・富士河口湖町委員会では、町内の老人クラブ会長との懇談を始めました。
その中で、富士ケ嶺老人クラブでは、竹内会長が呼びかけをしたところ、反対の決議をし、署名活動に取り組むことになりました。
「後期高齢者医療制度を中止し、廃止を求める請願署名」に、読者、支持者の方など、多くの方からご協力いただきました。
中には郵送してくださった方もいました。
皆様にご協力いただいた署名九十五筆を、第一次分として国会に送りました。本当にご協力ありがとうございました。
今後もご協力のほど、よろしくお願いいたします。
最近、多くの商業新聞・マスコミから小林多喜二の「蟹工船」が爆発的に売れているとの報道を見聞きしました。
どうして?2月の衆院予算委員会での日本共産党・志位和夫委員長の派遣労働質問、
そして5月2回に渡るサンデープロジェクトでの不破哲三(日本共産党・元議長)・志位和夫対談。
両氏の発言の中に謎を解く鍵が見られます。
今、年収200万円以下の労働者が1000万人にも達しています。
市場原理の追求・新自由主義のもとで格差が広がり、勝ち組・負け組と差別され人間らしい生き方までもが制約される。
また政治の世界では、構造改革の名の下に後期高齢者医療保険制度に見られるように、
戦後日本の再建に奮闘されてきた先輩の方々を姥捨て山に追いやるような血も涙もない扱いをし、
潤沢な利益・資産を持つ大企業・高額所得者から相応の負担を戴くどころか減税までし、
国民の多くには逆累進の弱いものいじめの消費税を上げて医療保障に充てようなど
政治・経済・労働あらゆる面で日本のあり方が問われています。
不破氏は対談のなかで「今、日本の若い人が希望を持てないでいる」なか、日本国憲法を生かすことで豊かな社会が創造できるとし、
若者に対し、社会の貧しさを自分の貧しさとするのでなく豊かな可能性のある社会に変えることができるのが国民主権で、
その主権者になって欲しいと主張しました。
国会では二世・三世議員が目立ちますが、社会を与えられたものとして、居場所を見つけることでなく、変革する気構えを持つこと。
「蟹工船」の読者は変革の船に乗ったのかもしれません。一緒に頑張りたいものです。