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週刊 富士河口湖 12号 2008年6月29日

岩手・宮城で、大地震がありました。犠牲になられた方に、哀悼の意を表わすとともに、被災された方に心よりお見舞い申し上げます。


後期高齢者医療制度の署名が139筆に!

 前号でお伝えしたように、「後期高齢者医療制度を中止し、廃止を求める請願署名」の第一次分(95筆)を国会に提出しましたが、 その後さらに44筆の同署名が日本共産党・富士河口湖町委員会に集まり、合わせて139筆となりました。
ご協力本当にありがとうございました。


「後期医療」廃止法案は継続審議に

「高齢者を差別する制度は許さない」―後期高齢者医療制度への怒りの声が全国にわきおこりました。また国会では、野党4党の共同提出による廃止法案が参議院で可決されるなど、与党を追いこみました。 しかし衆議院では、参院での首相問責決議案の可決を理由に、民主党など他3野党が審議拒否。日本共産党は、与野党に働きかけ、審議の実現めざして頑張りましたが、審議されないまま二十一日に通常国会の閉幕を迎え、廃止法案は継続審議になりました。 今後もひきつづき、この制度の廃止をめざし、取りくんでいきたいと思います。


湖の調査・測量などの問題などで
               町長と懇談

 さて、先月の富士山世界遺産登録についての「四湖」住民説明会(詳細は前号を参照)で町は、資料づくりのために湖の調査・測量を始めると表明しました。しかし、その費用や内容など、明確でない点があります。 六月六日、日本共産党・富士河口湖町委員会では、この問題などについて町長に確認しました。

〔問〕湖の調査・測量の費用は、県も負担するのか。
〔町長〕今のところ県が負担することにはなっていない。県と調整している最中だ。

〔問〕具体的に、どのような調査をするのか。調査費用はどのくらいかかるのか。
〔町長〕基準水位をどこにするかを決めるための調査をする。費用については今検討中だ。
 新聞報道によると、六月議会では湖の調査・測量のための予算は計上されず、臨時議会で行うとのことです。
 調査に使われる費用は、もちろん私たちの税金から出されます。 町は、どういう調査にどれだけの費用がかかるのかなど、住民に示してほしいと思います。


「非核都市宣言」早急に

 また次の問題についても確認しました。一月に町委員会が行った申し入れに対し、町は「『非核都市宣言』を議会に提案する」と回答していましたが、三月議会では提案されなかった問題についてです。  町長は、これに対し、検討する姿勢を示しました。
これは、唯一の被爆国に生きる私たちにとって最も切実な願いの一つであり、町の基本姿勢も問われる問題です。早急に取りくんでほしいと思います。



六月議会を傍聴しました

 六月定例議会が、六月九日から十三日まで開かれました。
日本共産党・富士河口湖町委員会では、九日の代表質問、十日の一般質問の傍聴に行ってきました。


代表質問のようす


今号ではまず、九日の代表質問で出された内容について、 日本共産党・富士河口湖町委員会の見解とあわせてご紹介していきたいと思います。
代表質問では、入札制度、ふるさと納税制度、廃屋施設の問題、外国人旅行者への対応、観光イベント、 河口湖美術館の作品展示、「道の駅かつやま」、世界文化遺産登録の問題、などのテーマの質問が出されました。


地域、金額を限定し、一般競争入札を取り入れていくと答弁


入札制度についての質問の中で、「年平均96・5%(2007年度)という高い落札率を下げれば町の財政にプラスになる」 という内容がありました。
それに対して「地域を限定し、また1千万円以上の工事から選択して、一般競争入札を取り入れていく」という内容の答弁がありました。
日本共産党・富士河口湖町委員会では、一月の町長への申し入れの際に、競争性の高い一般競争入札を取り入れ、落札率を下げることで、 くらしや福祉に予算をまわすことを求めましたが、その時の町の回答は、 「5億円以上の工事で実施しているが、今後金額を下げて実施していく」というものでした。
今回の答弁は、この回答を、ともかくは実行していることを示すものでしたが、どこまで落札率を下げることができるのかどうか、今後の入札結果などを見守っていきたいと思います。


富士山世界文化遺産登録について


世界文化遺産登録についての質問には、40人以上もの方が傍聴に来られていたそうです。傍聴席はほぼ満席状態でした。
 質問のなかで、世界文化遺産登録が延期になった平泉が、住民と二百回以上話し合い、文化庁や県とも調整を重ねたことが紹介され、 富士河口湖町ではどうすすめていくのか、本登録期限である二〇一一年七月に間に合うのか、などについて出されました。
それに対する町長の答弁の一部は、次のような内容でした。
「湖関係者の住民説明会で四湖を測量・調査することの了承を得た。 またこの説明会には、県職員にも出席要請し、二十名に参加していただいた。
今後も住民との説明会を重ねていく。 住民の合意を得ながら、また、文化庁や県などとも調整しながら、登録に向けてスケジュール通り進めていきたい。 要請があれば積極的に説明に向かうつもりだ。」
 この答弁の中で、今後も住民説明会を重ねていくとした点は特に大切であり、きちんと実行してほしいと思います。


傍聴を終えてー住民の声が届く議会に


議会全体を通して感じたことは、迫力に欠ける議論が多かったということです。
たとえば、質問されたことにきちんと答えない答弁があっても、そのことを質問側もあまり強く反論しない、 ということが幾度かありました。
 また、この議会で議論されたテーマの多くがもちろん大切な課題ですが、残念だったのは、 代表・一般質問の中で、医療や福祉、くらしに関わる問題についての質問がほとんど出なかったことです。
前述した「非核都市宣言」についても、今議会でも議論されませんでした。
議会は、住民の声を政治に生かしていく場です。そして議員は住民の代表です。
安心して医療を受けたい、平和なまちをつくりたい、など、住民にとって最も切実な願いを議会に届け、実現をめざす、 それこそが議員の最も大切な役割の一つではないでしょうか。議会傍聴を終えて、そんなことを考えました。

一般質問については次号掲載予定です。