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週刊 富士河口湖 13号 2008年7月13日


 飼料価格高騰から畜産・酪農経営を守るために

 いま、飼料価格(えさ代)高騰により、畜産・酪農経営が大変です。
全国で畜産や酪農をやめざるをえない人が増えており、早急な対策が求められています。
山梨県でも、農業のなかで畜産や酪農が占める割合は多く、牛乳の生産では、富士ヶ嶺地区が、県内の半分以上の生産を担っており、今回の飼料価格高騰は、わが町にとっても重大事です。
日本共産党・富士河口湖町委員会では、富士ヶ嶺地区における畜産、酪農の問題について取り組みを始めています。


農協の組合長さんと懇談


 日本共産党・富士河口湖町委員会は、えんどう昭子・日本共産党県委員とともに、酪農家や農業関係者の方との懇談を始めています。農協の組合長さんは、次のように話されていました。
「えさであるとうもろこしの値段は、数年前の2倍近くにまで上がっている。しかし乳価は少ししか上がっていない。だから、いくら牛乳をしぼっても赤字。だからといって休むと、牛はだめになってしまう。
このままいくと、酪農家をやめざるをえない人が出てくる。でも、多くの人が借金を抱えていて、やめることができない状況にある。
今の県や国がとっている対策は、経営の改善が中心。それも必要だが、融資の返済期限をのばすとか、緊急の対策をとってほしい。」


県知事に申し入れ


6月27日、日本共産党・山梨県委員会は、えんどう昭子党県委員、小越智子県議を先頭に、山梨県知事あてに、飼料価格高騰から畜産・酪農経営を守るための緊急対策を求める申し入れを行いました(下写真)。

What's New

 まず小越県議が、「いまの飼料価格高騰で、ますます負担が大きくなっている畜産農家・酪農家への補助を増やすこと、また乳価などへの対策を行うこと」などについて国に要望するとともに、県としても対策を行うよう求めました。
対応した渡辺県畜産課長は、「要望の内容は十分理解しており、県も最大限の努力をするつもりです。」などと述べました。


県の予算を増やして


また、申し入れに参加した山下利夫・富士河口湖町委員会委員が、酪農家の方の声をもとに、富士ヶ嶺地区の酪農の現状を訴えると、去年まで町役場に出向していた県職員から「いま富士ヶ嶺地区において、資金繰りが困難な農家を対象に、技術指導、経営支援、また返済猶予を金融機関に求めるなどの支援を始めている」との回答がありました。
しかし、「畜産・酪農家の経営支援を強めるために県の予算を増やしてほしい」という要望には、対応は困難であり、それに見合う対策をとるという回答でした。
技術指導などの支援を個別に行っていることは重要で、今後もさらにすすめてほしいと思いますが、今後また飼料代が上がれば、畜産・酪農家の方の経営はますます大変になります。
これは、国の責任が大きい問題ですが、県としても、予算を増やし、農家への支援をさらに強めてほしいと思います。



議会傍聴報告〔一般質問編①〕


 前号に引き続き、日本共産党・富士河口湖町委員会が取り組んだ6月議会傍聴の報告をします。今回は、一般質問編です。
 一般質問では、学校の耐震化の状況、防災訓練、学習指導要領改訂にともなう対応、小学校3年生からの英語教育の強化、県道インター線、健康診断の受診率、公有財産、公共工事の見積もり状況とその竣工検査、などが取り上げられました。


小中学校の耐震化について


 小中学校の耐震化の状況についての質問に対して、学校教育課長による次のような中身の答弁がありました。
「町立の小中学校の校舎はすべて耐震化されているが、小中学校の体育館などで、耐震化されていないところがいくつかある。そのうち勝山小中学校体育館については、今年の夏ごろ工事を行う。
学校の体育館の中には、災害時の避難場所となっている場所も多い。また、子どもの命を最優先に考え、耐震化を順次すすめていく。」(町のホームページによると、この他に小中学校体育館で改修が必要とされているのは、西浜小中、豊茂小、上九一色中、となっています。)

学校以外の避難場所の耐震化は


これに関して、日本共産党・富士河口湖町委員会では7月7日、次の問題などについて、町の管理課職員、学校教育課長に聞き取りを行いました。

【質問】学校以外で災害時の避難場所となっている町有建物の耐震化状況は。
【回答】避難場所になっている町有建物のうち、船津福祉センター、船津地区公民館、小立老人福祉センターの3つが耐震化されていない。今のところ、補強工事などの予定は未定。

【質問】組合立の湖南中学校の耐震化は。
【回答】まだ耐震化されていない。

【質問】議会で、耐震化をすすめるとの答弁があった町立小中学校体育館の工事は、いつまでに取り組む予定なのか。
【回答】国や県は、3年以内に100%に、という方向性を出している。予算の問題もあるが、町としてもその方向で、1つ1つ取り組んでいく。
 また、法律の基準は満たしている建物でも、老朽化などで危険性はないのかどうか、その診断が必要なのか、今後各担当で話し合っていく、という回答もありました。

最優先の課題として取り組むべき


―日本共産党・富士河口湖町委員会の見解
避難場所や学校などの耐震化は、議会答弁にもあったように、最優先で取り組むべき課題の一つです。町は、早急に取り組みをすすめてほしいと思います。
なお、日本共産党・富士河口湖町委員会では7月7日、一般質問で取り上げられた「健康診断」のことについても、町の担当課に聞き取りを行いました。これについては、次号でお伝えします。

国民平和大行進が山梨入り

 核兵器廃絶を求めて毎年行われている「国民平和大行進」が、7月9日から山梨入りしました。16日には、富士河口湖町に入ります。午前9時半に町役場で町長のあいさつを受けた後、富士吉田市役所(12時半着予定)まで歩きます。どなたでも参加できます。気軽にご参加ください。