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新富士河口湖 5月号

日本共産党町議会議員
山下としお
  2010年3月議会報告


山下利夫議員の一般質問


3月議会の4日目、3月11日に行った、山下利夫 議員の一般質問の内容を紹介します。
(編集の都合で、質問順序と異なる部分があります)


学校の統廃合問題 町の姿勢をただす

--「地域に学校を残したい」の声にしっかり耳をかたむけて判断を


(質問)学校の統廃合について、地域の多くの方から、「学校がなくなれば、過疎化を加速させる。学校を残したい。」という声が出されている。 学校は、地域にとってかなめの存在。学校がなくなれば、地域から人がいなくなり、荒廃してしまうことになりかねない。地域の声にしっかり耳をかたむけて、判断すべき。 (教育長)少子高齢化は避けてとおれない問題。子ども中心から地域住民中心で、地域の活性化をはかっていくことがこれからの課題。
(質問)いまも有効な1973年文部省通達にも、統合計画は地域の理解を得て、とある。特に富士ヶ嶺地区では、反対意見が多数出ているのだから、統廃合をすすめるべきでない。


--答申では上九に小学校残すとある 簡単に修正言うべきでない


小学校の統合について、山下議員は「大嵐や富士ヶ嶺の保護者、住民から反対意見出ている。精進の保護者からは勝山小との統合を望む声。町は、住民の意見を聞くというが、この状況にどのように対応するか」と問いました。 教育長は、当初の審議会答申に基づく豊茂小と精進小の統合計画を修正し、その2校に勝山小を加えた統合を検討する、と答えました。 これに対して山下議員は、答申では旧上九一色地区に小学校を残すという計画であり、簡単に修正を言うべきでない、と質問。 答弁で町長は、「答申をものさしにして、いろいろな意見を聞いて」対応する、と答えました。


--小規模学校の良さも考えて


(質問) 町が小中学校の統廃合をすすめる理由としている「適正な学校規模」とはどういう規模なのか。それを適正とする理由は。

(教育長)クラス替えができる1学年2クラス以上。理由は、3グループ以上での実験や体育の集団球技など、中学校では部活動の選択ができる規模ということ。

(再質問)富士ヶ嶺の住民説明会の中では、東京の大規模校と比べて、豊茂小は人数が少なくて環境もよくて質の高い教育をやっている、など、小規模学校の良さという話が多くの保護者や地域の方から出ていた。こうした点も考えるべきではないか。

(教育長)理想論もあるが、子どもが少なすぎてかわいそう、という保護者の方もいるし、教員の配置も財政的に厳しい。住民の意見を聞きながら統廃合をすすめていく。


--児童数を増やす努力を


(再々質問)複数の学校での合同授業などの 工夫を充実させることも必要。

また、大嵐に町営住宅をつくって児童が増えている。全国では、学区外から児童を募集して廃校の危機の学校を存続させようという自治体もある。そういう努力をもっとすべきではないか。
(町長)子どもを増やすこと、地域の活性化についてどうすべきか、地域のみなさんと考えていきたい。


精進・本栖、富士ヶ嶺での統廃合についての住民説明会に参加しました

 

3月議会がはじまる直前の3月2日に精進・本栖地区、3日に富士ヶ嶺地区にて、小中学校の統廃合についての住民説明会が、町主催で行われ、山下議員も参加しました。 町の説明のあと、保護者や地域住民の方からの質問がありました。出された質問の一部を紹介します。

 

◇突然小学校の統合計画の話聞き、子どもも不安に思っている。話が急すぎる。統合による子どもの心の負担のことをどう考えているのか。どんなに慎重にやっても、統合は子どもの心に傷を残す。子どもが少なくても、豊茂小の子は立派に育っている。
◇以前東京でマンモス校だった。それに比べ豊茂小は少人数で、環境も良く、理想的な教育をやっている。
◇こんなにすばらしい環境の場所で子どもを育てたい、と東京から引っ越してきた。知らせれば住みたい人もっといるはず。
◇やむなしという人、反対の人、様々な意見を1つにまとめるのは難しい。
◇今年に入ってから統合の話聞いた。親はどうしていいのかわからない。眠れない夜もあった。それほどつらい。
◇精進小は、1人というクラスも。子どもがかわいそう。勝山小と統合を。
◇地域への説明今日が初めて。簡単に決められない。
◇子どもは地域の宝。
◇豊茂小残してほしい。なくなれば地域から人いなくなる。地域おこしも困難になる。町営住宅など人口増やす努力を。
◇静岡市など、小規模でも統合しない学校もある。戦後の貧しい時代に建てた歴史ある学校、なくすべきでない。

 説明会に参加した山下議員は、「富士ヶ嶺の保護者、地域の方、とくに女性の方から『学校を残したい』という意見が多数出されたことが印象的でした。町は、期限を切ってではなく、保護者や地域 住民の方と、しっかり話し合っていくべきだと思います。」と話していました。


ひとり暮らしの高齢者への対策をつよめて


(質問)高齢の方のひとり暮らしは本当に不安が多い。その対策の1つである「ふれあいペンダント」(緊急通報装置)の利用状況は。 (福祉推進課長)「ふれあいペンダント」利用者は64名。ひとり暮らし高齢者の10%、高齢者のみの世帯を含めると5%にあたる (再質問)5%は少ない。ひとり暮らしの方が安心して暮らせる環境をつくっていくために、ふだんからの交流や声かけなどもとても大事。困難もあるが、どのように考えるか。 (福祉推進課長)66名の民生委員さんに声かけなどして頂いている。 また公民館での小地域福祉活動、社協に委託して芙蓉の湯でのいきいき交流広場などに取りくんでいる。 地域の方々とも連携して、みんなで支え合っていくまちにしていきたい。


ご本人の状況が正確に反映されるように、
介護認定の訪問調査の改善を


山下議員は、介護認定の際にご本人の状況が正確に反映されず、軽い認定に、または認定が受けられない場合があると述べました。これは国の問題が大きいが、認定のための町職員など の訪問調査の際に、ケアマネジャ-、介護従事者、家族の意見がもっと反映されるようにすることで改善が図れるのではないか、と問いました。  保険課長は、訪問調査のときには、介護従事者または家族が立ち会っており、意見なども十二分に反映されている、と答えました。これは、実態をふまえていない答弁です。この問題の改善を引き続き 求めていきます。


住民生活を守るうえで不十分
~3つの予算に反対~


3月議会は、3月8日から25日まで開会。条例や請願などが議論され、すべて成立しました。 2010(平成22)年度の予算についても議論され、山下議員は、以下に紹介した3つの予算については、住民生活を守るうえで不十分な点があるため反対し、討論も行いました。しかし、ほかに 反対する議員はいなかったため、予算は成立しました。


--生活支援のさらなる充実を ~一般会計予算に反対~


山下議員は「この予算(総額約100億円)は、医療費無料の年齢拡大などにより民生費の割合(23.7%)が昨年より増えているなど、評価できる点もある。しかし国が派遣労働の自由化、介護や医療の費用の削減などを行ってきたことにより、町民の暮らしはかつてなく深刻。さらなる生活支援の充実が強く求められている」と反対討論しました。


--国保税の値下げを ~国民健康保険特別会計予算に反対~


予算特別委員会での質問に保険課長は、今後国保税額の値上げの可能性もあると答えました。山下議員は「いま暮らしが大変で、高い国保税が払えない方が増え、窓口負担ができず亡くなられるということも起こっている。税額の値下げを検討すべき」と反対討論しました。


--介護保険料の値下げを ~介護保険特別会計予算に反対~


介護保険料(65歳以上)は09年度と同額。山下議員は「年金は少ないのに、保険料負担に加え利用料の負担も重く、必要なサービスが利用できないという声を聞く。国の責任大きいが、町の判断で一般会計から繰り入れ、保険料の値下げを検討すべき」と反対討論しました。


「核兵器廃絶の課題で日本政府に対し、唯一の被爆国として具体的努力を求める意見書の採択を求める請願」が採択されました。山梨県原水爆被害者の会、原水爆禁止山梨県民会議、原水爆禁止山梨県協議会の3団体の会長または代表の3人の方が請願者となり、議会に提出されたものです。


いやしの里料金改定 
条例改正前に広報掲載

 西湖いやしの里根場の料金改定案。議会での議論の前に1月の町広報に掲載されました。  条例案の質疑で観光課長は「より早く情報を流したかった。手続き上あってはならないことだった」と答弁。山下議員は、これは議会軽視、住民の声の軽視であり、二度とないように求めました。  また同条例案では、利用客の少ない12月から3月は毎週水曜日を休館日とすることなども提案。反対する議員もいましたが条例案は可決。山下議員は、職員や館内店舗の休暇の保障などの点から賛成しました。


予算特別委員会での山下利夫議員の質問

2010年度予算について議論する予算特別委員会のなかで、山下議員のおこなった質問の主なものを紹介します。


--「非核平和宣言都市」の看板設置が実現!


12月議会でも質問した「非核平和宣言都市」(2006年に議会で採択)の看板設置について質問。 総務課長は「2009年度予算で設置する」と答弁。3月議会後に、町役場入り口に設置されました(右写真)。この実現については、日本共産党富士河口湖町委員会も何度も町に要望していました。


--学校給食の職員は、正規雇用を中心にすべき


 町立小中学校の給食職員についての質問に、学校教育課長は「いま6名の正規職員、6名の嘱託または臨時職員、8名の派遣社員を雇用。」と答弁。  山下議員は「いま自校方式または町直営のセンター方式で、おいしい給食が提供されている。これを維持し食の教育を充実させていくためにも、正規職員を中心に雇用すべき」と質問。課長は「正規だと財政的に厳しいので、今後も派遣社員などを雇用していく」と答弁しました。


--福祉タクシー券の交付を精神障害者にも


 山下議員は、「障害のある方の外出を支援するためにタクシー料金の一部を助成する福祉タクシー券。いまわが町では、精神障害のある方はその交付対象となっていない。交付を検討すべきではないか」と質問しました。  福祉推進課長は「富士北麓の自立支援協議会でも要望が出され、実施の方向で検討している。」と答弁しました。


 

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ご意見・ご要望などお寄せ下さい。

連絡先は次のとおりです。
山下利夫(町議会議員、党町委員会・町政対策委員長)
 船津2507‐6 TEL 0555-72-3574
竹内精一(元上九一色村議会議員 党町委員会委員)
 富士ヶ嶺641  TEL 0555-89‐2270
三浦巧(党町委員長・元町議会議員)
 船津4334  TEL 0555-72‐0577

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