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新富士河口湖 8月号

日本共産党町議会議員 :山下としお

 

2010年6月議会報告

主な内容

国保税値上げ反対討論

一般質問(1)痛んでいる生活道路の補修を早く

一般質問(2)学校の統廃合問題:富士豊茂小は残す方向で検討を

一般質問(3)学校給食職員の雇用の改善を

総務常任委員会での質問:地デジで見られないチャンネルが。対応を


国保税が大幅値上げ

住民に大変な負担値上げすべきでない

 

山下利夫議員が反対討論

6月町議会の初日の6月8日、国保税の値上げの条例案が町から提案され、賛成多数で可決されました。値上げ額は、1世帯あたりの平均で、年間約3万8000円にもなります。(くわしい値上げ額については、町広報などに掲載されています) 日本共産党の山下利夫議員は、反対討論を行いました。その要旨は次のとおりです。

いまでも高い国保税額を値上げすることは、住民のみなさんの大変な負担になります。

 

しかし昨年度、基金は約1億円から2000万円ほどに減っており、町の国保財政も、厳しい状況です。これは、国が国庫補助を50%から25%にまで減らしてきたことが一番の原因です。国庫補助を増やすように求めるべきです。
1世帯あたり平均の値上げ額は約3万8000円と、かなり大きな額です。たとえば、給与収入(年間)240万ほどでひとり暮らしの人だと、6万円以上の値上げになります。
また、所得割、資産割、均等割、平等割すべてにわたっての値上げとなっています。たとえば家族1人あたりにかかる均等割額は、4500円の値上げ。家族が2人なら9000円、4人なら1万8000円の値上げとなり、大変な負担になります。
全国の多くの自治体でやっているように、一般会計からの繰り入れを増やして、値上げを抑えるべきです。
いま根本に問われているのは、医療費が増えればそのたびに、国保税額を増やしていくのか、それとも、国民だれもが安心して医療を受けられるように、行政が責任をもって負担する、そういう本来の国保制度の趣旨にもどしていくのか、ということです。私は後者の方向にすすむべきだと思います。以上の理由から、私は、この議案に反対します。


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山下議員が6月議会で行った質問の内容を、紹介します。


山下議員の一般質問(1)生活道路補修の問題

痛んでいる生活道路の補修を早く

今年度の道路補修の計画は

(質問)町内の、とりわけ生活道路が、かなり傷んでおり、その多くが応急措置では対応できない状態です。今年度の道路補修は、どのような計画になっているか。

(都市整備課長)今年度は、国の補助金事業では、次の5路線を補修予定。①船津地区・駅前線、②小立地区・八丁屋線のうち国道139号からくぬぎ平への道路、③勝山地区・大砂2号線(牧野フライスへの道路)、④船津地区・駅裏線、⑤オギノから勝山方面へ向かう道路。そのほかに、町負担の事業として、21ヶ所を計画している。

道路補修の予算の確保、充実のため努力を

(質問)痛んだ道路が多く残されている一番の原因は、いままで道路補修の予算が少なかったことにある。今年度は国の交付金を含め約1億3千万円と、例年より増えている。今後も予算の確保、充実に取り組むべきではないか。

(町長)昨年度から国の補助金が得られ、いつもより道路の補修をすすめることができた。今後も国に補助金を得られるよう、働きかけていきたい。

住民が住みやすい町こそ、観光にも来たい町

(質問)住民のみなさんが住みやすい町こそが、観光にも来たいと思える町だと思う。生活道路の補修を重視して、取り組むべきではないか。

(町長)そのとおりだと思う。予算面で思うようにできないこともあるが、できるだけ計画的に、生活道路の補修をすすめていきたい。


穴埋めの応急措置がされた道路



山下議員の一般質問(2)学校の統廃合問題

保護者も含めた多数の住民から反対意見

 

富士豊茂小は残す方向で検討を

(質問)教育委員会から、従来の精進小、富士豊茂小の統合案を修正して、それら2校に勝山小を加えた3校で統合する案が出されている。それが実行されると、上九一色地区から小学校がなくなってしまうことになる。
小学生が往復1時間以上かけて通学することになり、また地域から学校がなくなれば、若い人がいなくなり、地域の存続も困難になってしまう。3校統合案は、撤回すべきではないか。

(教育長)3校統合案は、児童数が減っているなかで勝山小との統合はやむをえないという、保護者からの要望を受けて修正したもの。

(町長)従来の統合案を尊重して取り組む。
住民との対話をすすめるなかで、とくに保護者の意見を重視して、地域住民の合意を得て、取り組んでいきたい。

(質問)富士豊茂小の統合については、保護者もふくめた圧倒的多数の住民から、反対意見が出されている。
それなのに、なぜ小学校をなくすという案が出てくるのか。そういうやり方は、結論が決まっていて、それを押し付けるというやり方ではないか。住民との対話を大事にするというなら、富士豊茂小は残す方向で、検討すべきだと思う。

(教育長)豊茂小の保護者に意見を聞いた。小学校を残してほしいという意見もあったが、総合的にまとめると、勝山小との統合はやむをえない、という意見であった。
しかし、2011(平成24)年度以降にしてほしいという要望があり、その方向ですすめたいと考えている。

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上記の教育長の答弁のなかに、「保護者の意見は、統合やむなし」という内容がありましたが、7月16日に開かれた富士ヶ嶺での住民説明会では、保護者の方から「それは事実とちがう」という意見が出されました。実際この説明会のなかでも、「小学校は、歩いて通えるところにあるべきもの」などの意見を中心に、豊茂小の統合に反対する発言が大多数を占めました。
 学校は地域になくてはならないものであり、統合の問題は、保護者と地域住民が一体に考えるべき問題です。ましてや、「保護者は賛成」という事実と違うことを言って統合を進めようとするやり方は、間違っています。

山下議員の一般質問(3)学校給食職員雇用改善の問題

学校給食職員の雇用の改善を

(質問)いま食育の大切さが言われている。わが町ではどのような食育をすすめているか。

(学校教育課長)昨年度に西浜中学校に配置された栄養教諭を中心に、子どもの健康増進のための取り組みや、学校、家庭、地域が連携しての食に関する指導などをすすめている。今年度は農協の協力も得て、地産地消を意識した取り組みも検討したい。

(質問)食育をすすめるときに、調理員のみなさんの果たしている役割も大きいと思う。しかし、いまわが町では、正規職員の新規採用を行わず、臨時や嘱託職員、派遣社員といった、不安定な雇用形態で働いている方が増えている。改善の必要があるのではないか。
  また、2校の自校方式、3つの町直営センターといういまの方式は、今後も継続すべきだと思うが、どう考えているか。

(町長)5年、10年と勤めていても待遇が改善されないという声をお聞きしているし、以前からそういう状況に矛盾も感じていた。しかし、財政上の理由で、改善は難しい状況にある。
  いまの自校方式、町直営方式は、今後も継続していきたい。

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そのほか6月議会で決まったおもな内容

◇子宮頸がん予防ワクチン接種費用の全額(1人あたり3回分4万5000円)を公費で助成

◇口蹄疫対策として、消毒薬(消石灰)の購入費用など

◇健康科学大学支援のため新たに2,000万円を補助


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総務常任委員会での質問

地デジで見られないチャンネルが。対応を

(質問)地デジだと、TBS、日本テレビ、テレビ東京が見られなくなるという。アナログ放送で見られたものが見られなくなるというのは、住民にとって不便になる。町としても対応を。

(企画課長)町としての対応、難しいが、CATVにお願いし、いまYBSテレビやテレビ山梨(UTY)、あるいは直接、中央のテレビ局に交渉していただいている。今後もそのように対応をしていきたい。

上九一色地区にCATV
  大事なのはサービスが選べること

(質問)上九一色地区にCATVを引く工事について。インターネットの高速化など、ぜひ入りたいという人、入りたいがお金の面がネックになるという人、入らなくてもいいという人など、様々な住民のニーズがある。大事なのはサービスが選べること。町としての対応は。

(企画課長)加入しなくてもアンテナの交換という方法もあるが、ぜひ多くの皆さんに加入していただきたい。加入料の軽減についても、CATVに交渉していく。

(質問)工事の進み具合は? また加入の手続きなどはどのようにすればよいのか、住民に知らせてほしい。

(企画課長)工事完了は12月の予定。その後各家庭への配線を行う。来年7月に間に合うように取り組む。加入の相談については、近々上九一色出張所に開設するCATVの仮事務所に問い合わせを。

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ご意見・ご要望などお寄せ下さい。

連絡先は次のとおりです。
山下利夫(町議会議員、党町委員会・町政対策委員長)
 船津2507‐6 TEL 0555-72-3574
竹内精一(元上九一色村議会議員 党町委員会委員)
 富士ヶ嶺641  TEL 0555-89‐2270
三浦巧(党町委員長・元町議会議員)
 船津4334  TEL 0555-72‐0577

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