小型の船体に大型の飛行艇…。
海軍でも唯一の飛行艇母艦として建造された艦です。5000頓足らずの船体に碇停泊中のみとはいえ大型飛行艇を搭載することができました。
○四計画で出された艦で、艦隊決戦の際に敵の根拠地を飛行艇で事前偵察するために前進根拠地としての役割を負いました。つまりは飛行艇より先に敵根拠地との中間地点に進出して飛行艇を待ち、これに給油・給弾して送るというものでした。
実際に艦隊決戦は起きず、使い方は少々変わりましたが、南方では活躍しました。
とはいえ、大半を輸送に使用されるというかわいそうな軍艦でした。
主砲:八九式12.7糎連装高角砲 2基 4門
機銃:25粍連装機銃 2基 4挺
航空機:碇停泊時のみ 1機
射出機: 無し
デリック: 支柱30米 アーム21米 大型1基
その他:九四式爆雷投射機 1基
積載:補用 航空魚雷 36本 航空爆弾・揮発油 600頓
短艇 5隻
排水量:4650頓
速力: 19.0ノット
航続力:14ノットで8000浬
軸馬力:8000馬力
主機: 艦本式22号10型ディーゼル 4基 2軸
燃料: 重油 455頓
乗員: 545名
全長: 114.8米 水線長:113.0米
最大幅:15.8米 深さ: 9.69米
吃水: 5.4米
秋津洲
昭和14年度 ○4計画 第131号艦
昭和17年4月29日 竣工 神戸川崎造船所
第11航空艦隊第25航空戦隊所属
以後南方、北方各方面にて輸送任務
キスカ撤退時は支援艦。
昭和19年2月17日 トラック大空襲で中破
昭和19年3月4日 第14航空艦隊付属
昭和19年7月20日 連合艦隊付属
昭和19年9月24日 コロン湾で敵機により爆沈