給糧艦 伊良湖
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冷蔵庫・冷凍庫容量

士官用 兵用
獣肉 8.8頓 71.2頓
魚肉 9.6頓 79.6頓
野菜 27.0頓 244.4頓
漬物 4.2頓 20.3頓
果実 6.5頓 87.2頓
8.7頓
油揚 1.4頓
冷凍庫 102.7頓(4.5頓)

生産能力/日産量(新漬物除く)

餅菓子製造室
パン菓子製造室
パン250s
パン菓子10000個
大福餅10000個
焼饅頭20000個
羊羹製造室 最中60000個
羊羹2200本
餡製造室 餡1200s
ラムネ・アイスクリーム製造室 ラムネ7500本
アイスクリーム5000個
豆腐・蒟蒻製造室 豆腐1500s
蒟蒻1500s
新漬物室 新漬物4000s
製氷室 氷3500s
洗濯室・火熨斗室 夏服400着

諸元

主砲  : なし
副砲  : なし
高角砲: 十一年式12糎単裝高角砲        2基      2門
機銃  : 九六式25粍三連装機銃          0基(3基)   0基(9挺)
      九六式25粍連装機銃           2基      4挺
      九六式25粍単裝機銃           若干
その他: 九二式特受信機
      12m糧食配給艇              3隻
      12m真水配給艇              3隻

デリック  20噸デリック 1基    10噸デリック 1基
      2噸起倒式デリック 8基

排水量: 9570噸
速力  : 17.5kt
航続力: 14ktで6600浬
主機  : 二重減速装置付艦本式オールギヤード蒸気タービン 2基  2軸
主缶  : 艦本式ロ号混燒水管缶
軸馬力: 8300馬力
燃料  : 重油520頓

全長  : 153.80米  水線間長 : 142.50米   全幅 : 19.00米
吃水  : 6.05米

乗員  : 361名

補給能力: 真水1000頓  生糧品898頓(25000名の14日分)

 60000kcal炭酸瓦斯式冷却器 4基
 15000kcal炭酸瓦斯式冷却器 1基
 190000kcalメチレンクロライドターボ式冷却器 2基
 

 すでに海軍には給糧艦「間宮」がありましたが、大型で艦隊に補給ができる艦は間宮の他になく、将来複数の艦隊が行動する際に不安がありました。
 増して、間宮は大正の艦で速力に不安があり、艦隊随伴や急行という点で今一つでした。

 そこで昭和13年度計画で1隻が承認、昭和15年に起工されました。

 性能的には、間宮の14ノットに対して17.5ノットとかなり速力が上がり、艦隊随伴も可能になりました。
 冷蔵・冷凍技術も向上して、間宮に比べてそれぞれ小型化が図られた結果、排水量が減ったにも関わらず積載量に大きな変化はありません。25,000人の将兵の2週間分に当たる物資を積載できました。
 各種嗜好品の製造能力も少しずつ向上。

 更に燃油の搭載能力もあり、他艦に補給することもできました。

 缶は主力艦への重油の優先配分を想定して重油・石炭混焼缶です。
 しかし石炭は煤煙の発生が激しいこともあり、生糧品を扱う都合上艦内に入り込まないように煙突が高くされました。

 戦役中は期待以上に活躍し、各方面の将兵の胃袋を満たしました。
 主に西南方、トラック島、比島に糧食を輸送しておりましたが、昭和19年1月に敵潜の魚雷で被雷中破、修理後比島マニラへ進出、マニラで敵機の空襲を受けてコロン湾に避退後、コロン湾で敵弾が命中、大破着底しました。

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開戦直前に竣工した海軍将兵の食料庫

艦歴

昭和15年 5月31日 神戸川崎造船所で起工
昭和16年 2月14日 進水
昭和16年12月 5日 竣工 連合艦隊付属付 佐世保鎮守府籍 運送艦籍
開戦時          連合艦隊付属 開戦後すぐに南方補給任務
昭和19年 1月20日 トラック島北方で敵潜の雷撃により中破 修理のため佐世保へ
昭和19年 7月 5日 南西方面艦隊付属
昭和19年 9月24日 比島コロン湾で敵機により大破着底 放棄
昭和20年11月30日 除籍