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小学校のころだったか、欽ちゃんのどーんと、やってみようと言うのがラジオでやってて、
その番組を聴くために、家に何故かあったラジオ、パナソニックのWorldBoyGXというやつで、
中波を聴いてた。新聞には名古屋の放送局の情報しか載っていなかったので、
感度悪くて、あまり聴こえなかったけど、一生懸命聴いてた。とても面白かった。
その頃、トランシーバーが面白いらしいことは知っていた。
遠足でCBトランシーバーを珍しく児童が使えたので、って僕たちだ。
使える!と思って期待して待っていたら、ある子が独占して使って、僕にはお鉢が回ってこなかった。
とても残念だった。
中学に入るとしばらくして、BCLという、ラジオを専門的に聴く趣味が流行った。
当然丸のめり。お金は無いので、さっき出てきたラジオ、ワールドボーイで一生懸命短波を聴いてた。
一応短波がついていて3Bandというやつ。
やっていると、雑誌も読むから、メーカーからいろんなラジオが出ていて、
当然欲しくなる。
友人はお金持ちだから、すぐ、ICF-5900を買って聴いてた。この友人、少し後で、もう1台プロシード2600も買った。
もう一人の友人は出たばかりの1KHz直読の
プロシード2800と言うラジオを買って聴いてた。これ、当時約5万円の代物。
当然僕も欲しくなる。アナログじゃ満足できないさ。良いのが欲しくなる。
でも、親はぜんぜん出してくれない。ほんと、CQとかさ、短波とかさ、
データ欄じゃ無くて、広告ばっか覗いていつか欲しいって、見てた。
でも、WorldBoyGXも捨てたモンじゃない。
ちゃんと、色々聴こえた。
一番印象に残っているのが、R.Sweden。当時この周波数の少し上の方で、BBCの日本語放送が
やってた。古いラジオだから、選択度なんて、考えてないというか、音質的に良くする為にわざと緩くしているんだけど、
そうすると、傍でやっている放送が「かぶる」。
BBCの放送の後、何気なくそのまま聴いていたら、面白いジングル(ISと言う)が聴こえてきた。合わせてみる。
当然中学生だから、英語のリスニング能力なんて、たかが知れている。
一生懸命聴いていたら、何回も繰り返してくれたおかげで、あぁ、Swedenだとやっと分かった。
僕の初ヨーロッパ。雑誌に出てくる人にとっては、たいしたことの無い常連局だけど、
僕は初めて。新鮮。楽しい。
当然設備なんて無いさ。60mbとか49mbが実は面白いと知ったのは、随分後。
31mb、25mbばっかり聴いてた。
ホンと、何がうらやましいって言うか、聴きたかったのが、
19mb。ラジオかコンバーターがなければ絶対聴こえない。
あの当時の19mb、聴いてみたかった。
友人もいい人なので、ラジオを貸してくれたので、
めったに聴けない、CBバンドをそういう時に聴いた。
また、CBと言う無線もこの時流行った。
CBトランシーバーを友人から借りて遊んだ。(金持ちだなぁ、実に。借りられて、嬉しかったけど。)
でさ、友人とこの500mWのトランシーバーで
話してみようよと言うことで、家にこのトランシーバーを持っていって
電波出してみた。超何回繰り返し呼んでも出てこない。
電話する。「う~ん、聴こえないよ。」
おかしいな、すぐ手前のところのY君の所には届いているし、会話したし、
変だ。
一生懸命何回も呼ぶ。
電話する。「う~ん、聴こえないよ。」
あぁ、そう。変だけれどそことは話せないと納得しないまま諦めた。
高校に行くと、無線部があった。
当然覗く。物理部で帰宅部みたいなものと言っては、いけないか。
面白い人たちばかり。
そりゃ、やりたいから、入る。
YAESUのFT-7という、持ち運びの得意なトランシーバーを使っていた。
一生懸命勉強して、電話級の免許を取った。現在の4アマ。
やりだすと、アンテナの設備が整っているので、
日本中聴こえた。40mbだけどね。
15mbはスキップする距離が長いから、北海道・東北、逆に九州・中国・四国・沖縄かな。
放課後の楽しみになった。
ラジオは聴かなくなってしまった。
しばらくして、中古(また!)のRJX-610と言うトランシーバーを何とか買うことができた。
正直50MHzなんて、無線の盛んだった頃も、この田舎なんて、ガラガラ。
誰もいない。当然Eスポによる通信とちょっと、距離の長い地上波の届くところしか、
会話できない。
学年があがると、下級生が入ってくる。
変なやつがいて、非常に楽しい部活動になった。
トランシーバーでマイクを握って会話していると、
カラスの鳴き声がする。
おかしいなとおもったら、そいつがやってた。
会話していて思わず吹いてしまって、会話にならなかったじゃねーかー。
うちの無線部はその当時、放課後になるとカラスが出てくる。
やなカラスを飼っていたようなもんだ。
まぁ、面白いからいいけど。って、いいんか!
学生時代もそのRJX-610を持っていって、少しやった。
ホイップアンテナと言う簡単なアンテナが付いているから、
すぐできる。
でもね、やっぱ東京でもガラガラ。
ホンと、もったいないバンド。
で、学校中退して戻ってきた。
無線やりたくてもお金なんてないさ。
当然RJX-610。Eスポだけ。
つまらん。だって、殆ど夏から秋だ。そりゃそうだ。
でも、無線の楽しさは高校時代に十分に分かったから、
色々な意味で無線の勉強をしようと、
プロの通信士の勉強を始めた。
当然CWの試験があるので、これが時間がかかるので、
真っ先にはじめた。
1年くらいで130字/分のレベルまで聞き取って、書くことができるようになった。
毎日15分寝る前にきっちりやった。
プロの通信士の雑誌を取り寄せた。
滅茶苦茶難しい。
そりゃそうだ。大学卒業レベル。
嫌になるけれど、何とか頑張った。
ところが、CWが130字くらいで、伸びなくなる。
ぜんぜんやっても駄目。
何年もやる。
駄目。
じゃ、今のレベルってどのくらいなんだろうと思って、
アマチュア無線の1級を受けようと思った。
無線工学の方は勉強すれば大丈夫そうだ。
平成4年の4月期に受けようと思って、勉強の準備を始めた。
ところがどっこい、妹がお産のため戻っていて、
無事に誕生して、お目出度いんだけど、だけど、甥っ子ってさ、勉強を始めると泣くんだよ。
ほんとだよ。勉強少しやめて、戻ってきて勉強を始めると、やっぱ途端に泣く。
もうしょうがないさ。勉強殆どしなくて、受けたさ。
もちろん、不合格さ。
仕方がないから、次の年、平成5年に1アマ受けた。
ありがとうございます。無事に合格通知をいただきました。
5年掛かりました。
で、受けてみて分かった。
プロは無理でございます。
でも、1アマ取ろうがお金はないさ。
やっと買ったトランシーバーTS-60V。6mb。しかも、オールモード。
やっぱ、人いない。さみしい・・・・。超意味ねぇ。
で、随分後にYAESUのオールモードの機械FT-817NDと言うのを買ったけど、
やってません。
またまた、意味ねぇ・・・・・・。
何を頑張った無線なんだろうなぁ。

結局、あまりにも寂しいので、
430MHzのハンディトランシーバー、TH-F48と言うのを買った。
1アマ取った頃。
でも、地元の人って、
特定の人たちのグループで楽しんでいる人が殆どで、
しかも、そんなに人がいないので、
CQ出しても意味無いんです。
ちょっと、遠くの長野市とか松本市の方と話してた。
でも、5Wのハンディ。
アンテナは当時立てることができなかったし、
せいぜい、旅行でいらっしゃった人たちが、CQを出していたので、
呼んで、相手をしてもらっただけ。
でさ、あんま使わなくなったので、
友人がスキーでよく来たので、
譲ったら、友人のほうが便利に使っていた。
所謂、モービルで楽しんでいた。


結局ラジオは面白いし、聴くので、
いわゆる中華ラジオってやつで、
「無線?」を楽しんでます!?
そういうやつです、Hi!

補足。
さっき、書かなかったけど、やっぱラジオは好きなので、結構お金を掛けて頑張っていました。
でも、本当に欲しくても買うことできなかったラジオがあって、
超高いので、諦めていたんです。
そしたら、僕も忘れていた頃、母さんがあれ買うか。ずっと、欲しかっただろうって言うんです。
何のことだろう?思ったら、その超高いラジオのことでした。
JRCのNRD-535Dと言う、とても高級なラジオが手元に来ました。
本当に嬉しかったです。でも、来て、分かりました。
僕の技術レベルと言うか、受信する内容では、超が付くくらい釣り合わなかったんです。
やっぱ、家庭用ラジオと言うか、はっきり言えば中華ラジオが僕にはちょうど良いんです。
現在はPL-660とか、ATS-909Xとかで、ラジオ日経の音楽を中心に聴いています。
これ、昔のKYOIみたいでいいですね。夜中はAFNの音楽を聴いています。
あんまり、遠くの局は聴こうともしなくなりました。
ラジオについてはまた書きます。


追記。

何で、この人、人いないの分かって、6mbの機械ばっか、買うんだろう?
2mbとか、430MHzとか、人が一杯いるとこあるじゃん?
と思う方もいらっしゃると思います。
理由があるんです。

当時の入門書には、必ず、6mbが初心者にはいいですよ、
お勧めです。と書いてあったんです。
何も知らない私は、素直にそれをずっと信じていて、
正直、1アマを取っても、自分は超初心者と思っていますから、
やっぱ、買うのは、6mb。TS-60V。
何で、1アマなのに、「V」?
安かったんです。単に。
理由は当時4アマの許可される出力が上がって、
10W機が比較的安く買えたから。
そう、だから、「V」。

やっと、買えたオールモードでした。
当然、CWをやりたかったからですが、
正直、6mbのCWって、
滅茶苦茶速いんです。
だって、Eスポの出ているときって、すぐ通信できなくなることもあるから、
当然、コンテスト並みの打ち方します。
1アマでCWの資格を初めて取ったばかりの僕は、
ついていけませんでした。
無線も今、やっていないので、
CW全然だめのままです。

でも、後で分かったんだけど、
6mbなんてさ、初心者向け?じゃなくてさ、
超マニアックなバンド(要はお金と、パワーを出して、それなりにやれば、超楽しいバンド)で、
しかも、人なんていないし・・・

あれって、
言っちゃ悪いけど、初心者だまして呼んで、
6mbを少しでも、
使ってもらおうと言うことだったんじゃないかな。
何かだまされると言うか、それを素直に信じるのもなんだが、
ホンと、たまったものじゃないわ・・・・
人、いないし・・・

ということで、

困った、1アマ。
超駄目な1アマ。

こんなのもいますから、
無線って、楽しいんですよ!


つづく!