ヒースは水が大好きでした

　ヒースは水が大好きでした。
ぼくと多摩川べりを歩いていたときは、上目づかいにこっちを見て、何か言いたそうにしていました。
「どうしてこんなとこ歩いてんの？早く水に入りたいよ。」
と訴えていたのか、
「ぼくのご主人はこんなヤツじゃないぞ！」
とおこっていたのか、
一言もしゃべってくれなかったのでわかりませんが、
とにかく”我が道を行く犬生”を送っていたことは確かです。
そんなヒースに共感を覚えるのは、
ぼくもそういう人生を歩んでいるからだ
と、だれかが言っていました。
”少々ガンコでも、にくめないヤツ”でした。
天国でも我が道を歩んで下さい。