僕は盲導犬ヒース





 僕は盲導犬ヒースです。ラブラドルレトリバー種で、1989年12月25日東京で産まれました。多くの犬の中から選ばれて、アイメイト協会で厳しい訓練に耐え盲導犬として、1991年2月に小林家へ来ました。僕は3代目です。お姉さんたちに負けないように頑張っています。

 僕の日課は、ママと散歩に行くことと、買い物をすることです。僕は、ママとの散歩が「だーい好き」です。たまにパパも一緒に行くこともあります。道でよその犬に吠えられても、仕事中は相手にもせず、黙々とママをエスコートしています。横断歩道では、右を向いて、左を向いて、そして、もう一度右を向いて安全を確認してから渡ります。

 年に数回地域の保育園や小学校から講演を依頼されて、ママについて行くことがありますが、講演中はママの足許で静かにダウン(臥せること)して聞いています。時々僕の実技をすることがありますが、僕がフェッチ(物を拾うこと)など上手にやったときは、先生や子供たちが拍手して、大変褒めてくれます。僕としては、日頃やっていることで、そんなこと朝飯前の技ですけどねえ…。

 僕の祖先はカナダ産といわれており、寒さには強いはずなのに、僕は冬の間は、いつもストーブの前を占領しているので、部屋が暖まらないとパパがぼやいています。僕の頚にかけているチェーンカラーを触ってこんなに熱いじゃないかと叱られても、平気で動こうともせず、ストーブを陣取っています。

 僕の前では、ママとパパはあまり喧嘩をすることはありません。なぜって…?それは大声を上げた方が、僕に嫌われるからです。「子は親の鎹」といわれますが、僕もママとパパの鎹なのかなア…。僕は小林家の一員として、ママとパパに愛されて、今が一番幸せです。




  • ヒースの部屋へ戻ります


  • サイトトップへ