ホームページ作り奮戦記その1
さて、本論に入る前に、ホームページを作るソフトウェアのお話をしましょう。HP作成ソフトウェアは幾種類かありますが、IBMの「ホームページビルだ」・マイクロソフトの「フロントページ」が有名で、晴眼者は便利に使っています。しかし、どんなに多機能で優れたソフトであっても、残念ながらこれらのソフトウェアは、どのスクリーンリーダーにも対応していないため、視力のない者には使用することが出来ません。音声で使えるソフトウェアとしては、「さくさくビルだ」・「HTML WRITER」があります。これらとて、ある程度タグ知識がなければ難しいソフトウェアです。
そこで私は、このホームページの開設に際し、「HTMLファイル」を最初からタグで書こうと資料を取り寄せ勉強を始めました。多少タグの知識は習得しましたが、結局面倒になり止めて、ホームページ作成には、「ホームページビルダー」と「Word2000」を使用しています。
Word2000は、ソースを勝手に変更してしまうことと、余分なタグを挿入するため、ファイルのサイズが大きくなり、また、HTML形式のファイルをロードしたときは、2000Readerでは読みませんので、私はVDM100Wを使用しています。しかし、VDM100Wとて100パーセント音声対応ではありませんので、最近では、苦肉の策として、予めエディタで文書を書いてホームページビルダーに貼り付けてHTML形式で一端保存しています。そして、Word2000で再ロードして文字色や背景色を設定しています。こうすることで、多少は余分なタグ挿入を防げるのではないかと思いましたが、やはりサイズは大きくなります。したがって、ときには、予めソースのサンプルを作っておいて、エディタで書いたテキストファイルを貼り付け必要最小限のタグを挿入したりしています。
上記の文書でもお分かりのように、どんなに優れたソフトウェアでも、音声対応でないソフトウェアは、視力のない私どもには無用の長物です。
「VDM100W」・「2000Reader」は、スクリーンリーダーで画面読み上げする音声化ソフトウェアです。この2種類のスクリーンリーダーとてそれぞれ一長一短があり、どのソフトウェアにも音声対応しているわけではありません。したがって、ソフトウェアによって使い分けしているのが実状です。