腰痛は、大きく急性腰痛と慢性腰痛に分けられます。急性には、いわゆるぎっくり腰がありますが、これは単なる筋肉の一過性炎症で安静していますと数日で治癒するものですが、鍼灸などをしますとより早く治癒します。
しかし、ときによっては、椎間板ヘルニアを発生しているということもあり、医療機関を受診する必要な場合もあります。
慢性腰痛には、種々のものがありますが、大きく内臓性腰痛と運動性腰痛に分けられます。
内蔵性腰痛としては、胃腸カタルなどの消化器疾患や子宮筋腫・後屈・あるいは子宮内膜炎などの婦人化疾患があります。
更に、頑固な腰痛の場合は、癌ということも考えられます。また、特に女性は下半身の冷えが腰痛の原因になっている場合もあります。
腰痛でも、第2腰椎の高さで、左右に発生して段々と痛みが強くなるようなら腎石なども疑ってみる必要があります。
運動性腰痛は、筋肉の疲労や椎間板ヘルニア・分離症・辷り症、あるいは脊柱管狭窄などがあります。症状が重くなると、坐骨神経痛を伴うこともあります。
腰部脊柱管狭窄症における間歇性跛行は、数百メートル歩いただけで下肢に激痛が出現し、治癒が困難になります。
これらの疾患を見分けるには、持続性腰痛か運動時痛かでおおよその検討がつきます。
胃腸や婦人科疾患に伴う腰痛は、鍼灸でも症状は軽減しますが、根本の疾患を治療しなければ腰痛は治癒しにくいのですが、運動器系腰痛は鍼灸などでも比較的治りやすいものです。
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