雨の面影
作詞 納羽(なわ) 汀
(1 瞼閉じれば 思い出す
遠いふるさと 出て来た時を
小雨が降ってた 桟橋で
送くってくれた あの娘(こ)の傘の
しずくが肩に 落ちるたび
汽笛もないて 岸が岸が遠くなる
(2 波が波止場に 寄せるたび
かもめ鳴声 身を裂くように
別れ惜しんで 空に舞う
未練のこして 出てゆく船に
みはてぬ夢を のせて行く
別れテープに 涙涙雨が降る
(3 可愛(かわい)えくぼの 横顔が
夢に出てきて 故郷(ふるさと)思う
手を振りながら 拭くなみだ
覚めりゃ別れた あの日のように
雨が降ってる みなと街
便りを書けば 雨の雨の面影が