案じて故郷
作詞 納羽(なわ) 汀
(1 鳴くなホホジロ お前が鳴けば
五月のふるさと 想い出す
段々畑の 麦の穂も
黄色くなって 刈りる頃
おふくろ白髪(しらが) 増えたろな
案じて便り 出しもせず
(2 小烏(こがらす)鳴いて 塒(ねぐら)え急ぎゃ
烏賊(いか)釣漁火(いさりび) 懐かしく
真夏の日昏(ぐれ)は 東風(こち)吹いて
沖の漁場えと 急ぐ帆(ふ)舟
浜で見送る おふくろを
案じてしばし 無沙汰です
(3 雁(かり)が鳴いてる 秋空たかく
飛んでる姿は 凛々(りり)しくて
シベリヤ国から た
茜(あかね)の空へ 輪(わ)になって
おふくろ野良(のら)の 冬支度(じたく)
案じて詫(わ)びる 便りです