朝雀

    作詞  納羽(なわ) 汀





(1  ひとり暮らしの わび住まい

    今じゃ慣れてる つもりでいたが

    何時(いつ)が夜明けか 日暮れやら

    部屋のあかりが ぼんやり揺れりゃ

    お前の笑顔 ちらちらと

    花瓶(かびん)の造花(はな)が 眼(め)にしみる


(2  朝が来たのか さわがしく

    窓の外には すずめの野郎(やろう)

    鳩や鵯(ひよ)鳥(どり) 呼び止めて

    咲いてる花を 蹴散らすように

    遊びさわいで がやがやと

    俺もこれから ひと働(かせ)ぎ


(3  冬のこぼれ陽 庭さきに

    つばきの花が 一輪(ひとはな)さいて

    俺のこころを なごませる

    可愛いやつだよ おのように

    赤い八重(やえ)花(ば)が ひらひらと

    春に実がつきゃ 逢に行く




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