五島灘

    作詞  納羽(なわ) 汀





(1  沖(おき)でかもめが  さわいで鳴(な)けば

    海(うみ)が時化(しけ)ても  漕(こ)ぎだす舟(ふね)さ

    寄(よ)せる高波(たかなみ)   船(ふな)べり濡(ぬ)らしゃ

    ゴムの合羽(かっぱ)に  浸(し)みこむ汗(あせ)も

    おとこ漁師(りょうし)の  五島灘(ごとうなだ)

掛け声うた  コラヤーホイヤーホラヤー

    明けても 暮れても 網(あん)の目(め)様(さま)じゃ


(2  風(かぜ)は北風(きたかぜ)    岬(みさき)もあれて

    網(あみ)を引(ひ)く腕(て)に  血潮(ちしお)がたぎる

    掛(か)け声合(こえあ)わしゃ かもめも謳(うた)う

    ゴムの合羽(かっぱ)も  しぶきに濡(ぬ)れて

    おとこ漁師(りょうし)の  五島灘(ごとうなだ)


(3  冬(ふゆ)の 荒海(あらうみ)   長(なが)びく時化(しけ)も

    季節(きせつ)がわりか  東風(こち)南風(はえ)しぐれ

    舟(ふね)の舳先(へさき)の   恵比寿(えびす)の笑顔(えがお)

    ゴムの合羽(かっぱ)に  潮風(しおかぜ)しみりゃ

    おとこ漁師(りょうし)の  五島灘(ごとうなだ)

    コラヤーホイヤーホラヤー

   明(あ)けても 暮(く)れても 網(あん)の目様(さま)じゃ




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