ひとり若狭

    作詞  納羽(なわ) 汀






    鶴(つる)の壁(へき)画(が)の    トンネル抜(ぬ)けりゃ

    吹雪(ふぶき)あらしで   あなたはみえぬ

    港(みなと)に浮(う)かぶ    かもめが一羽(いちわ)

    私(わたし)を待(ま)ってて  くれたのですか

    冬(ふゆ)の若狭(わかさ)は    雪(ゆき)が 舞(ま)う


(2  手(て)を取(とり)あって   歩(ある)いた浜(はま)は

    天(あま)の 橋立(はしだて)    松(まつ)の木(き)ばやし

    覗(のぞ)けばみえる   あなたの面影(かお)が

    さかさに映(うつ)る   宮津(みやず)の海(うみ)に

    天(そら)に架(か)かった   浮(うき)橋(ばし)の絵(え)も

    冬(ふゆ)の若狭(わかさ)は    雪(ゆき) 化(げ) 粧(しょう)


(3  好(す)きで別(わか)れる   さだめの糸(いと)を

    煉瓦(れんが)倉庫(そうこ)が    連(つら)なるように

    結(むす)びきれない   おんなの弱(よわ)さ

    海(うみ)をみつめて   あなたを呼(よべ)ば

    遠(とう)く海鳴(うみな)り    聞(きこ)えるだけで

    冬(ふゆ)の若狭(わかさ)は    雪(ゆき) すだれ




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