ひとり若狭

作詞  納羽(なわ) 汀





寒さこらえて 舞鶴(まいづる)道(どう)の
鶴の壁画の トンネル抜けりゃ
吹雪(ふぶき)あらしで あなたはみえぬ
港に浮かぶ かもめが一羽
私を待ってて くれたのですか
冬の若狭(わかさ)は 雪が舞う

手を取あって 歩いた浜は
天の 橋立(はしだて) 松の木ばやし
覗けばみえる あなたの面影(かお)が
さかさに映る 宮津(みやず)の海に
天(そら)に架(か)かった 浮橋の絵も
冬の若狭(わかさ)は 雪化粧

好きで別れる さだめの糸を
煉瓦(れんが)倉庫(そうこ)が 連なるように
結びきれない おんなの弱さ
海をみつめて あなたを呼べば
遠く海鳴り 聞こえるだけで
冬の若狭(わかさ)は 雪すだれ




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