命酒

    作詞  納羽(なわ) 汀





(1  波止場(はとば)しぐれる   港(みなと)の酒場(さかば)

    おとこひとりで   呑(の)む酒(さけ)は

    明日(あす)の出船(でふね)を    祝(いわ) う 酒(ざけ)

    港(みなと)はなれりゃ    逆巻(さかま)く波(なみ)も

    越(こ)えにゃならない  おとこ船(ぶね)

    海(うみ)のやつだよ    命(いのち) 酒(ざけ)


(2  北(きた)の荒海(あらうみ)      根室(ねむろ)の沖(おき)を

    飛沫(しぶき)かぶって    網(あみ)を引(ひ)く

    無事(ぶじ)を祈(いの)って    くれた娘(こ)の

    手(て)をふる笑顔(えがお)    泣(な)かせはしない

    水(みず)さかずきの    お神酒(おみき)だよ

    海(うみ)のやつだよ    命(いのち) 酒(さけ)


(3  今度(こんど)みなとへ    帰(かえ)ってきたら

    出船(でふね)の汽笛(きてき)     鳴(なる)まえに

    お宮参(みやまい)りと     籍(せき)入(い)れを

    波止場(はとば)かもめに   祝(いわ)ってもらおう

    板(いた)っ子(こ)一枚(いちまい)     おとこ船(ぶね)

    海(うみ)のやつだよ    命(いのち) 酒(さけ)




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